3月7日(土) 35mmフィルム(完成年順)上映
13:10〜13:52 『クレマスター4』(42分)
14:15〜14:55 『クレマスター1』(40分)
15:15〜16:09 『クレマスター5』(54分)
16:30〜17:49 『クレマスター2』(79分)
18:10〜20:33 『拘束のドローイング9』(143分)
◎各回入替制(作品ごとのチケットです)
◎1枚のチケットで鑑賞できるのは、1作品のみです
◎2作品を観るには、2枚のチケットが必要です。
https://t.livepocket.jp/e/cremaster0229
https://t.livepocket.jp/e/cremaster0301
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https://t.livepocket.jp/e/redoubt0306
3/7(土)『クレマスター』4作、『拘束のドローイング9』(単券):
https://t.livepocket.jp/e/cremaster0307
3/8(日)『拘束のドローイング9』トーク付、『クレマスター3』(単券):
https://t.livepocket.jp/e/dr9march8
https://t.livepocket.jp/e/redoubt0310
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【緊急決定】マシュー・バーニー『リダウト』プラス
米国の美術家、マシュー・バーニー。
彼は少年時代をアイダホ州で過ごしている。
ロッキー山脈が「天然の要塞(ようさい)」となり独特な文化を持つ、
と作家本人が言うアイダホ。
その雪山を舞台に、自然と人間、動物の関係を描いたのが、
最新フィルム『リダウト』(2018)である。
タイトルの「リダウト(REDOUBT)」とは、
英語で「要塞(ようさい)」という意味。
そんなフィルム作品『リダウト』は、全国順次公開中。
この度、
特別に東京都写真美術館ホールでの緊急上映が決定した。
4Kの映像と7.1chのサウンドでの再映となる。
あわせて、
マシュー・バーニーの伝説的フィルム作品『クレマスター』サイクル全5部作(1994-2002)、
ビョークと協働したフィルム『拘束のドローイング9』(2005)を
35mmフィルムで上映する。
『クレマスター4』
1994年/アメリカ/カラー/35mm /42分16秒/1:1.37/ドルビーSR
出演:マシュー・バーニー
舞台は、マン島。グレートブリテン島とアイルランド島の間に浮かぶ小島だ。その外周を使って開催されるオートバイの「TTレース」は、あまりにも有名。ライダーの聖地とされている。
そんな島でサイドカーのレースの再現か?そう思いきや、ブルーとイエローのバイクは、それぞれが逆方向に走り出してしまう。
桟橋の上には白い家。その中で、白いスーツできめた未熟なロフタン子羊が踊っている。まだ彼には、成人の証となる角が生えていない。それでも鏡を覗き込み、入念に赤毛を整えている。はやく一人前になりたいのだろうか?
半人前のロフタン羊がタップダンスを続けると、突然に床が抜けてしまう。そして、ネバネバの隘路に陥ると…。カルティエ財団と共同制作した、記念すべきシリーズ第1作。
『クレマスター1』
1995年/アメリカ/カラー/35mm /40分30秒/1:1.37/ドルビーSR
出演:マーティー・ドミネーション
マシュー・バーニーが生まれ育った、アイダホ州ボイシ。彼は学生時代、アメフトの選手だった。その関連か?アイダホ州都のフットボール場、ブロンゴ・スタジアムでロケ撮影している。
青いコートで、ラインダンサーがマスゲームを繰り広げる。上空にはグッドイヤーが広告で使う飛行船「ブリンプ」が2つ浮かぶ。その中にいる巨大な女性の名も「グッドイヤー」という設定だ。憂鬱そうに過ごす彼女が、徐々に形づくるものは…。
バズビー・バークレーのミュージカル大作にオマージュを捧げたハリウッド・ミュージカル風の短編作品。エアホステスの衣装は、アイザック・ミズラヒがデザインした。
『クレマスター5』
1997年/アメリカ/カラー/35mm/54分30秒/1:1.85/ドルビーSR
出演:マシュー・バーニー(1人3役)、ウルスラ・アンドレス(『007ドクター・ノオ』)
ハンガリーの首都、ブダペスト。脱出の名人と呼ばれたハリー・フーディーニの故郷である。
ネオ・ルネッサンス様式のオペラ座では「鎖の女王」がボックス席に鎮座する。演じるのは、映画『007』シリーズの初代ボンドガール、ウルスラ・アンドレス。彼女が奇術師へ想いを歌い出すと、ピンクの衣装を付けたディーヴァが舞台の額縁を登り始めた。
突然、白いジャコバン鳩が飛び立つ。足下には両性具有の妖精が戯れる世界。外では、奇術師がまさに橋から飛び降りようとしていた。ブダペスト交響楽団が実際に演奏するオペラ映画風の作品。
『クレマスター2』
1999年/アメリカ/カラー/35mm /79分00秒/1:1.66/ドルビーSR
出演:マシュー・バーニー、ノーマン・メイラー(小説家)
ユタ州の小さな街。大多数がモルモン教徒である。そこに仮出所中のゲイリー・ギルモアが現れる。演じるのは、マシュー・バーニー本人。
ゲイリー・ギルモアが生まれたのは、1966年。その年に製造された名車、マスタングに乗る女とドライブをしている。途中、ガソリンスタンドに立ち寄ると、ささいな揉め事から、トイレで店員の頭を銃で撃ってしまう。
ゲイリー・ギルモアは実在した死刑囚である。彼の物語を小説で書き「ピューリツァー賞」を受賞したのが、作家のノーマン・メイラー。そんなメイラーが、本作に出演している。演じるのは、脱出の名人との異名をとったハリー・フーディーニの役だ。
マシュー・バーニーが「ゴシック・ホラー」と呼ぶ本作。カントリー・ミュージックが流れ、女王蜂を取り巻く蜂の生態も描き、ロッキー山脈と氷河、塩湖(ソルトレイク)が目撃者となる。
『拘束のドローイング9』
2005年/アメリカ/カラー/35mm/135分/1:1.66/SRD
脚本・監督:マシュー・バーニー
音楽:ビョーク(サウンドトラック:ユニバーサル ミュージック)
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
撮影監督:ピーター・ストリートマン
出演:マシュー・バーニー、ビョーク、大島宗翠(裏千家)
配給:トモ・スズキ・ジャパン
後援:アメリカ大使館
協力:Matthew Barney、Gladstone Gallery New York and Brussels、Angie Naoko
日本にある石油精製所。そこで、阿波踊りの隊列にタンクローリーが続いてゆく。タンクローリー車は、誉れ高き捕鯨船「日新丸」が停留する港に停車。ホースを甲板まで伸ばし、タンク内の液体を流し込んだ。
その液体は楕円と長方形を組み合わせた、マシュー・バーニーの「フィールド・エンブレム」型枠で、徐々に固化。そこへ、小舟で現れた西洋の客人2名が乗船した。ふたりは身を清め、婚礼衣装をまとい、茶室へと案内されるが…。
情熱と情念が崩壊を招く、マシュー・バーニーとビョークの初コラボ作品。
写真:CREMASTER 4, 1994
Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:CREMASTER 1, 1995
Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:CREMASTER 2, 1999
Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:CREMASTER 5, 1997
Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:DRAWING RESTRAINT 9
©2005 Production Photo: Chris Winget
Courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels