4月8日(日)
10:30〜 開場(20分)
10:30〜11:10 『クレマスター1』(40分)
11:10〜11:25 休憩・開場(15分)
11:25〜12:44 『クレマスター2』(79 分)
12:44〜13:00 休憩・開場(16分)
13:00〜16:17 『クレマスター3』(182分)途中休憩15分
16:17〜16:30 休憩・開場(13分)
16:30〜17:12 『クレマスター4』(42分)
17:12〜17:25 休憩・開場(13分)
17:25〜18:19 『クレマスター5』(54分)
18:19〜18:35 休憩・開場(16分)
18:35~20:50 『拘束のドローイング 9』(135 分)休憩なし
21:00 終映
4/6(金)『拘束のドローイング9』(1回上映)のチケットは、こちら:
https://t.livepocket.jp/e/dr9top
1994年〜2002年、断続的にフィルム作品『クレマスター』シリーズを発表。
8年間で5作品を世に送り出した。
マシュー・バーニーが自ら、
脚本・制作・監督する全5本のシリーズである。
『クレマスター1』(1995)をのぞく4作品には、
マシュー・バーニー自身も出演している。
『クレマスター』シリーズ全5作品は、どれもほとんど台詞がない。
唯一、台詞がある『クレマスター2』(1999)でさえ、
観念的な会話が少々にとどまる。
『クレマスター』は、
どの作品もストーリーが曖昧だ。
映像とサウンドで構成する作品群で、
一話完結ながら、
シリーズ全体がゆるやかに連結するつくりとなっている。
そんな『クレマスター』は、
それぞれの作品を発表するごとに、
ミステリアスで、ファッショナブルと評された。
アートの専門家はもとより、
デザイン界、ファッション界、音楽界のクラウドも引き寄せる
魅力を持ち合わせていたのだ。
やがで、『クレマスター』は伝説となる。
そのシリーズ5作品より、3作品を1日で上映!
上映するのは、『クレマスター1』『クレマスター2』『クレマスター3』の3作品。
◎「1日 通し券」は、4/8(日)の6作品 すべてを同じ席でご覧になれる券です。
4/8(日)『クレマスター1』『クレマスター2』『クレマスター3』『クレマスター4』『クレマスター5』
に加えて『拘束のドローイング9』をご鑑賞になれる券です。
◎「『クレマスター』通し券」は、4/8(日)の『クレマスター』5作品を同じ席でご覧になれる券です。
4/8(日)『クレマスター1』『クレマスター2』『クレマスター3』『クレマスター4』『クレマスター5』
をご鑑賞になれます。
→ 4/6(金)『拘束のドローイング9』(1回上映)のチケットは、こちら:
https://t.livepocket.jp/e/dr9top
◎「1回券」は、それぞれの作品を1回ご覧になれる券です。
1枚のチケットでご鑑賞になれるのは、1作品のみとなります。
◎「1回券」で他の作品をご覧になる場合、別にチケットが必要です。
例えば、『クレマスター1』『クレマスター2』の2作品を鑑賞する場合、
2枚のチケットをお求めください。
【クレマスター1】
1995年/アメリカ/カラー/35mm /40分/1:1.37/ドルビーSR
監督・制作:マシュー・バーニー
出演:マーティー・ドミネーション
米国・アイダホ州のアメフト用スタジアム。
コートではラインダンサーがマスゲームを繰り広げている。
上空にはグッドイヤーの飛行船「ブリンプ」が2つ浮かぶ。
その中で巨大な女性が何かを形づくっている。
全体はミュージカル仕立ての作風。
エアホステスの衣装はアイザック・ミズラヒのデザイン。
【クレマスター2】
1999年/アメリカ/カラー/35mm /79分/1:1.66/ドルビーSR
監督・制作:マシュー・バーニー
出演:マシュー・バーニー、ノーマン・メイラー(小説家)
米国・ユタ州のソルトレイク。
ロッキー山脈の麓には、フォードに乗った死刑囚のゲイリー・ギルモアがいる。
彼の人生を小説で書いたノーマン・メイラー(本人)が出演し、
奇術師として一世風靡したハリー・フーディーニを演じている。
モルモン教、カントリー・ミュージック、蜂の生体が絡むゴシックホーラー風の作品。
靴の提供はプラダ。
【クレマスター3】
2002年/アメリカ/カラー/35mm /182分(途中15分の休憩)/1:1.66/ SRD
監督・制作:マシュー・バーニー
出演:マシュー・バーニー、リチャード・セラ(彫刻家)、エミー・マランス(モデル・アスリート)
ニューヨーク、マンハッタンが舞台。
二部構成で、前半はクライスラー・ビルで展開。
フリーメイソンの見習いが、一人前になろうと高みを目指すが…。
休憩をはさみ、後半はグッゲンハイム美術館へと場面転換。
ロタンダの構造をいかしたパフォーマンスが繰り広げられている。
アレキサンダー・マックイーンのモデルをつとめた義足のアスリート、エミー・マランスのコスプレも見どころ。
【クレマスター4】
1994年/アメリカ/カラー/35mm /42分/1:1.37/ドルビーSR
監督・出演:マシュー・バーニ
制作:アートエンジェル、カルティエ財団、バーバラ・グラッドストーン
プロデューサー:マシュー・バーニー、ジェームズ・リングウッド
グレートブリテン島とアイルランド島の間に浮かぶマン島。
外周を使って開催されるオートバイの「TTレース」で有名な小島だ。
ライダーの聖地と化したその地で、レースの再現と思いきや
ブルーとイエローのサイドカーそれぞれが逆方向に走り出してしまう。
桟橋の上には白い家。
その中には未熟なロフタン羊が白服で踊っている。
成人の証となる角は、まだ彼にはない。
突然、床が抜け、ネバネバの隘路に陥ると…。
カルティエ財団と共同制作のシリーズ第一作。
【クレマスター5】
1997年/アメリカ/カラー/35mm/54分30秒/1:1.85/ドルビーSR
監督・制作:マシュー・バーニー
出演:マシュー・バーニー(1人3役)、ウルスラ・アンドレス(『007ドクター・ノオ』)
ハンガリーの首都、ブダペスト。
脱出の名人と呼ばれたハリー・フーディーニの故郷である。
ネオ・ルネッサンス様式のオペラ座では
「鎖の女王」がボックス席に鎮座する。
演じるのは、映画『007』のボンドガール、ウルスラ・アンドレス。
彼女が奇術師へ想いを歌い出すと、
ピンクの衣装を付けたディーヴァが舞台の額縁を登り始めた。
突然、白いジャコバン鳩が飛び立つ。
足下には両性具有の妖精が戯れる世界。
外では、奇術師がまさに橋から飛び降りようとしていた。
ブダペスト交響楽団が実際に演奏するオペラ映画風の作品。
【拘束のドローイング9】
2005年/アメリカ/カラー/35mm/135分/1:1.66/SRD
脚本・監督:マシュー・バーニー
音楽:ビョーク(サウンドトラック:ユニバーサル ミュージック)
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
出演:マシュー・バーニー、ビョーク、大島宗翠(裏千家)
日本の石油精製所。
阿波踊りの隊列にタンクローリーが続く。
誉れ高き捕鯨船、日新丸の脇に停車すると、
タンクの液体を甲板へと運んだ。
液体は楕円と長方形を組み合わせた
「フィールド・エンブレム」型に固化してゆく。
そこへ、小舟で現れた西洋の客人2名が乗船。
ふたりは身を清め、婚礼衣装をまとい、茶室へと案内されるが…。
マシュー・バーニーとビョークの初コラボ作品。
写真:CREMASTER 1, 1995
Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:CREMASTER 3, 2002
Photo Chris Winget
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:CREMASTER 4, 1994
Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels
写真:DRAWING RESTRAINT 9
©2005 Production Photo: Chris Winget
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

