時空を超えた新・伝統へ!世界を巡るみんなのきもちと15周年を迎えたWWWが送る、24時間を駆け抜ける全館解放ニューイヤー・パーティ。追加アクトにSUGAI KENのお正月ライブ・セット"電脳寝正月"とWWW Xのカウントダウン・アクトTasho IshiのVJにKiyotaka Sumiyoshiが決定
昨年に引き続きワールドツアーを行うDJユニット兼イベントみんなのきもちと本年15周年を迎えたWWWによる毎年恒例のWWW / WWW X / WWWβの3フロアを用いた全館解放のニューイヤーパーティが共同開催。これまで新世代を軸に多様なジャンルを展開するフォーマットから一転、古今東西のダンス・ミュージック・カルチャーの伝統を新世代が紡ぐ新・伝統へとフォーカス、通例のクラブ・ナイトから異例の24時間というレイヴ的長尺へと変貌を遂げ、革新から伝統、破壊から構築、風から土へと流れる有機的な連帯を持って新たな祝祭の高みへ駆け上がる。
全国各所から以下24組の出演が決定。
WWW X:
WWW Xはヤーマン&オブスキュアという特異なテクノ・セレクターの名手AKIRAM EN、トラップとフットワークに連なるUSクラブ・サウンドとハイパー的なエレクトロニックの新たな融合を見せるeijin、ジャパニーズ・テクノを下地にダンス・ロックを突き進むJun Inagawa率いるユニットFrog 3のライブ、トランス・ミニマル的な中庸性を増すHue Ray、津々浦々のテクノ現場での遊びを極め、ここ数年ベルリン・テクノの聖地ベルグハインを軸に欧州を巡るMari Sakurai、東京拠点のハウス・ミュージック・コレクティブ、ダンス・フロアの象徴ミラーボールを回し続け来年10周年を迎えるKotsu, Nari, DNGによるCYK、元祖Y2Kミニマルの名門レーベルKompaktからリリースもある、テクノを支点とした大阪拠点のサウンド・デザイナーErik Luebsのライブ、オーガニック・サイケなベース・オルタナティブのアイコンsuimin、そしてカウントダウン・アクトにLorenzo SenniのPresto!?からリリース、パンクなアジテーションに富むトランス・レイヴへ切り込む批評的な電子音楽家Tasho Ishi、VJに映像作家Kiyotaka Sumiyoshiがラインナップ。
-sommer edition-
午後のアンビエント/リスニング・ゾーンとして、みんなのきもちをイベントとして際立たせて来た"sommer edtion"を展開。日常にある日本風情漂うダブ・テクノのパイオニアShinichi Atobeが名盤『Heat』をフィーチャーしたニューイヤーを祝すライブ・セット、フットワークを起点に超越の名門ダブ・レーベルHyperdubからのリリースに至ったアジフライでお馴染みの名古屋の電子音楽家Foodmanのライブ、NYのオーガニックな電子系レーベルRVNG Intl.からリリースもある日本古来のサウンドやフィールド・レコーディングを駆使しながらコンテンポラリーな和を探求する音響作家SUGAI KENがお正月をテーマとした"電脳寝正月"なるライブ・パフォーマンス、エンターテイメントに富んだレイヴ・パーティ電気菩薩を展開しながらトランスからテクノの深淵へと開眼するTEI TEIがラインナップ。
全体としてトランスの祝祭的なカウントダウンのムードからテクノ軸の持続性高いダンス・ミュージックへと深まるナイト、朝方からハウスを交えた高揚へと上昇し、日中の晴れやかなアンビエント・ゾーンのライブ・アクトへと流れ、夕方から再びミニマルなダンス・ミュージックへと向かい、緩やかな起伏をつけながら24時間のマラソン的長尺のフロアを構築する。
WWW:
WWWではネット的解釈もあるモダンなニューウェイヴ的ポップ・センスを下地にフットワーク的音像を展開する札幌の電子デュオLAUSBUBのライブ、ダンス・フロアにおける"沼"という独自の概念を確立したCOMPUMA、Dr. Nishimura、AwanoによるB3BのDJユニット悪魔の沼、野生味ある快楽的エクスペリメンタルな音像とグルーヴで本年飛躍する鏡民、minamiとmichikaによるDJデュオSPRiNG SPROGSとしても活動、土を匂わせる現代の超次元的なDJスタイルで奔走するmichika、ハイパーポップをオーガニックにミニマルな方向性でサイケデリックな音像へと覚醒させて来たポスト・ハイパーの旗手とも言える岡崎の電子音楽家E.O.UとPeterparker69のアートワークを手がけ、短編映画を披露した映像・音楽作家jvnpeyのデュオがカントダウン・アクトとしてラインナップ。全体としてジャンルを諸共しない20年代における電子音楽の有機的な超越性から、快楽的なサイケデリックの沼へと深まるフロアへ。
WWWβ:
WWWβはミニマル=ループを方向性としたレジデント・パーティ"loopな"を機に本年βの最多出演となった、古典の伝統性とポスト・ハイパーに宿るネオな有機性が織りなす独自性で注目のnano odorineがカウントダウン・アクト、名古屋からサイケデリックなトランス性を起点にトライバルに謎めくsabaotoha、ベース的解釈のあるテクノ性を帯びるディープ&エクスペリメンタルな電子音楽家Yuoto Saito、大阪地下一階で定期開催されるfíeldのメンバーであり、マイクロスコピックな音像や抑制のミニマリズムある音源のリリースや最近ではユニットのライブも展開するast midori、4つ打ちを下地としたグルーヴで国内を駆け巡る若手の一人lostbaggage、東京勢も交えた関西ユースのダンス・フロアを直向きに紡ぐイベント兼DJユニットVIO-SSSがラインナップ。全体として新世代のスピードとミニマルな趣をキープしながら超越的オーガニックなグルーヴが連なるフロアへ。
様々なダンス・ミュージックのジャンルと文脈が各々の出自や世代と織り混ざりながら一つのうねりとなり、現代における伝統とも言える4つ打ち的な持続性と有機性から生まれる高揚と連帯を持って新・伝統をテーマに24時間を駆け抜ける。

みんなのきもちは、2021年に東京で結成されたレイブクルー/DJユニット。アンビエントや実験音楽に根ざしつつ、90年代トランスをポストクラブ的手法で解体し、 身体的恍惚と精神的高揚を同時に立ち上げるそのサウンドは、現代トランスの臨界点を映し出す。レイブの原初的コミュニティ感覚とグローバル・クラブカルチャーを接続する媒介者として知られている。レイブクルーとしては、都内近郊の倉庫、海岸線、山間の廃墟などオフグリッドなロケーションでプライベート・パーティーを開催。ドキュメント化を拒んできたその活動の傍ら、クルーのコアメンバーによるDJユニットはグローバルな開かれた活動を続け、ワールドツアーを度々成功させてきた。2024年夏には英国グラストンベリー・フェスティバルのShangri-Laステージに初登場し、4日間を締め括るクロージングセットを披露した。また、2025年1月30日、ベルリン・ベルグハインで開催されたCTM Festivalでのクロージングセットも記憶に新しい。これまで欧州ツアー各所から、北米・アジアのローカル地下パーティーまで幅広く出演。DJ Magによる「Ones To Watch 2025」に選出された.彼らのレーベル・プロジェクト「Mizuha罔象」は、次世代のトランスミュージックや環境音楽、ポスト・クラブのサウンドスケープを探求するオンライン・プラットフォームで、世界中から先鋭的な作品を集めリリースしている。