【出演】水野しず
【特集】暗かった青春時代をアングラ知識に変えて辿り着け、インターネットクイズ王決定戦!(会場来場者得点王の方にプレゼントあり)
報道コーナー
バチェロレッテ2における真の「絵」枠
【特集:〜人々〜】〜様々な人々〜
・見るからにヤバイ1ページ目correction
・『プロフェッショナル 仕事量の流儀』〜キャッチコピーの流儀〜
・あえて今更味わってみる東京オリンピック開会式
・美術大学最悪レビュー延長放送
前回のグニャグニャ水野学会美大批判特集回にて、熱のこもった大変素晴らしいお便りを沢山頂きました。時間の都合で紹介しきれませんでしたが、人生を投げ打って執筆してくださった素晴らしいレビューがまだまだございますので、いくつかご紹介します。
アマチュア警視庁24時
【気になっていた点】『はちみつとクローバー』への完全言及スペシャル【一斉摘発】
きっかけはダミアン・ハーストの桜展でした。根本的な疑念として、果たして、桜って、わざわざ絵画にする必要があるのか。いいと思うきもちはとてもよく分かるんだけど、絵よりも実物の方がよさは上なんじゃないだろうか。なぜならば、桜の良さってどこをどうやっても保存できない、しようがない、季節の移ろいと空間と桜を眺める時節の風習と土地の性質を反映する絶妙な色合いの際とその日の天候や気温と開花と喪失が常に同時的に進行するままならなさと、それら全ての現象が複雑に交差して現れる極めて一回性の強い体験に総合的に現れているものだから。それを話題のコンテンツだからって話題性が強い部分だけを強調して切り取っても文脈が喪失した唐突な断面でしかない。いわば、いいレストランでの食事がその日のファッションや建物の建築など、全てを含めた流れではなく、トリュフが山盛りに振りかけられた一枚の正方形の写真で判断されてしまうようなもの。しかも、「俺って普段断面でやってっからこういう断面も、アリっしょ」みたいな怠惰かつ安っぽい甘えが垣間見える。おいおい、違うだろ。一口に断面と言っても、千利休があえて客を待たせて焦らす計算づくのもてなしをしているのと、すき家がワンオペして客を待たせているくらいの内容の違いがある。ダミアン・ハーストがデビューしたタイミングだと「それっぽいこと」(言ってる感)しか言わないムードがあったからまだバレないものの、現代は嘘は嘘って指摘する文化が発達してきている(SNSにおける匿名性が高い日本では特に)から、普通に正面から正々堂々バレるんだが。お前の代表作、アー写の写り方かよ。
(ここにダミアン・ハーストのアー写を挿入したい)
徹底批判となってしまいましたが、ここに至って、一心不乱に桜の絵を描き綴るアーティストに対する一つの違和が生じると同時に、ふと脳裏に浮かんだのが大人気漫画『ハチミツとクローバー』の導入シーンです。
花の絵を一心不乱に描いている天才アーティスト少女を見て、人間は恋に落ちるのか。果たしてそんな事があり得るのだろうか。花を絵にしたところで……
この疑問を発端として、芋づる式に浮かび上がった数々の未解決疑問に対する一斉解決を図りたいと考え、本コーナーを開催する所存です。

