(第1回)公開オンラインワークショップ
なぜ我々は世界を救うために行動しないのか?
”Why are we not acting to save the world?”
10/3(日)13時~16時
第2部では、オンラインホワイトボードの使い方を学べます!
行動分析学の創設者である、B.F.スキナーは1982年のAPA (アメリカ心理学会)において、本ワークショップ(※)のテーマである “なぜ、我々は世界を救うために行動しようとしないのか?” と問い、世界中の戦争、飢餓、疫病、災害等に取り組むために行動分析学の知見の応用を訴えてきています。ABAI(アメリカの行動分析学会)では、このスキナーのフレーズをキーコンセプトにした学会(Culturo-Behavior Science Conference)も毎秋に開催しています。
第1回目の公開ワークショップでは、日本においても、このキーコンセプトについて、行動分析家としての自分に何が貢献できるかを自由闊達に意見を出し、各自が具体的な行動計画を考える「創造的な対話」を場を参加者で構築するための基礎づくりを目的としたいと思います。
行動分析家の方(応用、基礎問いません)はもちろんのこと、行動分析家と関わっていらっしゃる様々なお立場の方のご参加も大歓迎です。
皆様で叡智を結集する場を作りませんか? ご参加をお待ちしております!
【プログラム(二部構成)】
■第1部:ファシリテーションの基礎と実践事例
・「ファシリテーションの基礎」三田地真実(星槎大学大学院教授)
・「強度行動障害の支援の現場で行動分析学に加えてファシリテーションを導入した事例」 田熊立(千葉県発達障害者支援センター)
■第2部:学んだファシリテーションの技術を活用したワークショップ
テーマ:「新型コロナ感染症の影響を受ける社会の中で、行動分析家のできること、行動分析家に望むこと」
ファシリテーター:三田地真実・田熊立
【内容概要】
第1部の話題提供者の
田熊立氏は千葉県発達障害者支援センターにおいて長らく強度行動障害者の支援者養成に携わっている。その中で行動分析学だけを支援者だけが学ぶのでは十分ではなく、連携協働のためには話し合いの技術であるファシリテーションを学ぶことが重要であることを見出した。
今回は、三田地からファシリテーションの基礎、田熊氏から実際の実践現場での行動分析学とファシリテーションの運用の仕方について話題提供を行う。今回は特にオンラインワークショップでのホワイトボードの使用なども紹介する予定である。
第2部では、第1部で学んだファシリテーションの技術を活用したワークショップを行い、スキルの研鑽に寄与する。扱うテーマはホットなトピックを選ぶ予定。
※ワークショップとは、そもそもは工房・作業場の意味。そこで様々な知恵が出し合われ、立場や年齢・性別などの障害を取り除いた形での「対話」を通して、新たな何かを創造する場として定義されている。ワークショップでは「教える立場の」講師は、基本不在(不要)である。この講座では誰かから何かの知識を「学ぶ」のではなく、参加者全員の叡智を忌憚なく出し合う場をいかにして構築するかを体得することが目的である。(第1回目は下地作りとして、ファシリテーションの技術についての解説を行う)
※第1部については、後日オンデマンド動画として広く共有することを予定しています。(第1部はカメラオフでご参加いただけます)
※第2部のワークショップの最終成果物(ホワイドボードの結果)のみ、公開予定(ワークショップ中の動画の公開はなし)です。
■田熊立先生プロフィール
千葉県発達障害者支援センター副センタ―長
筑波大学大学院心身障害学研究科単位取得退学。博士(学術)。臨床心理士、公認心理師。平成15年より現職。
■三田地真実プロフィール
米国オレゴン大学教育学部博士課程修了(Ph.D.)。2011年度より星槎大学に勤務し、星槎大学の理念である「共生」と自らの専門の応用行動分析学、ファシリテーションを融合させた「ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ」を開発、実践している。大学の必修科目としても実践、国内外での実践、オンラインでの実践と数多くの行ってきている。
2020年度は新型コロナ対策として、大学の授業のオンライン化を促進する統括として日々奔走中。この研修も行動分析学の原理に基づいて構成されている。
関連資料は、大学のHPからすべてダウンロードできます。 http://www.seisa.ac.jp/about/online.html
主な著書に「保護者と教員のための応用行動分析ハンドブック」(金剛出版)などがある。
行動分析学のエッセンスを毎回、いろはがるたにして発行・配信中です。
「教職いろはがるた」動画はすべて視聴できます。