無惨絵展特別トークイベント
「月岡芳年/バイオレンスとカタルシス」
日程:2019年2月23日(土)17時20分開場17時30分開演〜19時終了予定
ゲスト:日野原健司(太田記念美術館)/田亀源五郎(マンガ家/ゲイ・エロティック・アーティスト)
無惨絵展開催を記念して、特別トークイベントを開催いたします。
ゲストには江戸から明治にかけての浮世絵史研究者であり、太田記念美術館主席学芸員の日野原健司さんと、芳年は自身のフェイバリット作家の一人であると語る漫画家の田亀源五郎さんをお迎えいたします。
芳年を始めとする浮世絵の専門家と、被虐的な美の世界を主題の一つとして描き続ける作家の観点から、血みどろ絵師と言われ今なお人々を魅了し続ける月岡芳年作品の魅力について語ります。
■ゲスト
日野原 健司 (ひのはら けんじ)

太田記念美術館主席学芸員。1974年生まれ。千葉県出身。慶應義塾大学大学院文学研究科前期博士課程修了。江戸時代から明治時代まで、浮世絵の歴史を幅広く研究しつつ、妖怪や園芸、旅といったジャンルの研究にも取り組んでいる。
太田記念美術館では、「葛飾北斎 冨嶽三十六景―奇想のカラクリ」、「月岡芳年 月百姿」など、さまざまな展覧会を企画・担当。著書に『怖い浮世絵』(共著、青幻舎)、『月岡芳年 妖怪百物語』(共著、青幻舎)、『月岡芳年 月百姿』(青幻舎)など。
田亀 源五郎(たがめ げんごろう)

マンガ家/ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターをしつつ、1986年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説などを発表。
1994年から専業作家となり、ゲイ雑誌『G-men』(ジープロジェクト)の企画・創刊にも協力。同時に、日本の過去のゲイ・エロティック・アートの研究、およびその再評価活動を開始。
また、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツなどのゲイ・メディアでも活動開始。2006年『G−men』企画より離脱。
『弟の夫』(双葉社アクションコミックス、全4巻)で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第47回日本漫画家協会賞優秀賞、第30回アイズナー賞最優秀アジア作品賞を受賞。
『銀の華』(ポット出版)『嬲り者〔復元完全版〕』(ポット出版プラス)、エッセイ『ゲイ・カルチャーの未来へ』(Pヴァイン)など、その他著作多数。また『The Passion of Gengoroh Tagame』(Picture Box)、『Gunji』(Bruno Gmünder)など海外での著作も多い。