「知られていない」
デザイン業界、特に空間デザインの業界においてこれほどまでに認知度がないデザイン業務はないのではないか、と言われる「展示会ブースデザイン」という仕事。それもそのはず。教えている学校はほとんどなく、多くの人は、社会に出て初めてその職種を知ることになる。また、分かりやすい一般向け雑誌があるわけでもなく、実物が展開される展示会は、基本的に関係者だけのクローズドな開催。
しかも、それだけでなく、「同じ空間デザイン業務でも、建築・インテリアデザインの業界と展示会の業界には大きな谷がある」、と語る著者の竹村氏。だから、建築・インテリアに携わる人々も、その業務を知ることはほとんどない。
そんな、日頃デザインの世界では目に触れる機会の少ない「展示会ブースデザイン」という仕事。その内容と裏側を今回のトークイベントでは解説します。
「3日間で結果を出すために設計する」ブースデザインの仕事は、単に美しくデザインするだけでは通用せず、どのようにして周囲を歩く来場者を集め、商談に持ち込み、出展の成果を獲得するのか。単に空間をつくるだけではない様々なスキルが必要とされます。このような空間デザインの手法を著書の竹村氏は「ビジネス系空間デザイン」(ビジネス空間デザイン)と呼称しています。
今回刊行された本書は、これまで著者の竹村氏が自身のデザインしたブースを観察し、そこで得た気づきを積み重ね、体系化したもの。前著が文章を中心としたものだったことに対して、今回は図と文章を交えながら簡潔に105項目の手法を解説しています。
開催される僅か3日間で集客の結果を出す空間デザインの手法。「これらの手法は、店舗・飲食店等、様々な商空間で応用可能。それだけでなく、今後の商空間の在り方に大きな影響を与える可能性を持っている」と竹村氏。
自身の商空間への集客に悩んでいる方、新たなデザインの可能性を知りたい方必見のイベントです。