東京・西国分寺のカフェ、クルミドコーヒーは、2008年のオープン以来、多くの人に愛されてきました。店主の影山知明さんは、その育つ様子を植物のありようにたとえます。機械のように最初から設計図があるわけではなく、周囲との縁や偶発性から枝が伸び、その種にしかなせないユニークな樹形をなすように、お店は育っていくのだと。
16年の実践を通じ、その見立ては、まちへ、社会へと広がっていきます。
誰もが目的や意味にしばられ、手段化する世界から、一つ一つのいのちが、いきいきと自身のいのちを生きられる世界へ。
この本に書かれているのは、理論や評論ではなく、現実の実践なのです。
世界のひっくり返し方、ご一緒に考えてみませんか。