「美しいNIPPONらしさの研究」出版記念・連続講演会
「意外と新しい日本の伝統 現代日本、生活の源流を探る」
講師 作家・江戸歩き案内人 黒田 涼 「美しいNIPPONらしさの研究」購入はこちら 会場でも販売します。
最近「日本の伝統」について出版など盛んですが、どれだけの人がその実像を知っているでしょうか。実は、やみくもに古いものを尊重したり、誇ったりするのが日本の伝統ではありません。進取の気性に富み、外のよいものを拒まず受け入れて常に変化を遂げ、進歩してきたのが日本の伝統なのです。その真の姿について、最近「美しいNIPPONらしさの研究」(ビジネス社)を刊行した作家の黒田涼が、わかりやすくお話しします。
第3回 「和食の基本も江戸時代から」
「世界に誇る」という和食の姿も、今に近くなったのは江戸時代から。にぎり寿司、天ぷら、そば、鰻の蒲焼き、みな江戸時代起源です。醤油も酢も砂糖も普及は江戸時代からで、出汁も江戸時代以前にはありません。海苔の大衆化などは戦後なのです。
・四大出汁の起源を探る
昆布 古代から知られるも、北海道からの輸送は江戸時代になって安定
鰹節 今のような鰹節の完成は江戸時代初期
煮干し 江戸時代はもっぱら肥料、出汁利用は明治に普及
シイタケ 大戦中にようやく栽培法確立
・日本料理の起源
にぎり寿司 幕末。全国みな「江戸前」は戦後
三角海苔おむすび 戦後。海苔の養殖は戦後に本格化。高級品だった。
おせち おそらく戦後
ラーメン この名称は戦後
恵方巻き コンビニで普及。おそらく戦後の発明
・「さしすせそ」はいつから?
・和食とは何か? 明治以降の努力。特に戦後に飛躍的に発達
第4回 9/29(予定) 19時から
「正しい理解で『旧暦』博士に」
「旧暦」ブーム、「二十四節季」「七十二候」ブームです。「昔ながらの日本の暮らしには旧暦」などとイメージが先行していますが、旧暦の仕組みや意味を本当にわかっている人はどれだけいるでしょう。太陽暦、太陰暦など暦の成り立ちも含め、わかりやすくお話しします。仏滅は明治からって知ってました?