福島市在住の詩人・和合亮一さんは、東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故の6日目から、地震や放射能への悲しみや怒り、福島の未来の希望について、詩をつぶやきに変えてツイッターで投げかけ、その言葉たちは「詩の礫」(徳間書店)という詩集にまとまりました。
言葉にできない悲しみは、乗り越えることはできない。
できるのは、忘れないことだと思います。
言葉にできないことこそ、言葉にして、声にして、届けること。
時間や距離を超えて届くように声をあげることは、祈りと言えるかもしれません。
その祈りは実際に国境を越えて、2017年、フランスの新しい文学賞「ニュンク・レビュー・ポエトリー賞」を、「詩の礫」は受賞しました。
あれから7年以上の月日が経ち、和合さんが新たに書き始めた新作「詩の礫 東京篇」を、今回、発表します。ひと足先に数篇読ませてもらった中に、こんな一節がありました。
“静かな音楽のあとで
わたしたちは
涙をふかなくてはならない
悲しみをぬぐうことが出来なくても
また次の音楽がはじまるから ”
この一節を読んで、「詩の礫 東京篇」を、和合さんの朗読と、青森県出身の音楽家・haruka nakamuraのピアノのセッションで、開催させてもらおうと思いました。
haruka nakamuraは、言葉にならないことを音楽にして、孤独な一人一人が繋がることができたらと、祈るように奏でています。
“僕の心にはいつも夕焼けがある”と和合さんが言うその灯りと、haruka nakamuraの祈りは、重なるように思います。
朗読と音楽のセッションによって、そこにいるひとりひとりの心に、夕焼けのような光を灯すことができたら。
ゲストミュージシャンに、ギターの青木隼人、パーカッションのisao saitoを迎えます。
ぜひ、ご体験ください。
--
和合亮一×haurka nakamura『詩の礫 東京篇』
日時:2018年7月13日(金)open 19:00 start 19:30
会場:sonorium (東京都杉並区和泉3-53-16)
料金:3900円
出演:和合亮一(朗読)、haruka nakamura(ピアノ)
ゲストミュージシャン:青木隼人(ギター)、isao saito(パーカッション)
PA:田辺玄
メインビジュアル:ミロコマチコ
デザイン:横山雄
主催&企画:熊谷充紘(ignition gallery)
--
プロフィール:
和合亮一
1968年福島市生まれ。詩人。国語教師。福島県教育復興大使。
1998年、第一詩集『after』で第4回中原中也賞受賞。その後、第47回晩翠賞受賞、NHK放送文化賞、民友県民大賞など。
震災直後の福島から、Twitterにて「詩の礫」と題した連作を発表。海外でも多言語に翻訳され、オランダの世界的コンサートホール、コンセルトヘボウにて行われた東日本大震災追悼コンサート(主催:ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ/ジャパンフェスティバル財団)に招致、世界三大オーケストラであるロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラと共演、詩の礫を朗読し、被災地が抱える思いを発信する。
全国紙での寄稿や連載、校歌や記念賛歌の作詞も手がける。
昨年7月にフランスにて、ニュンク・レビュー・ポエトリー賞を受賞。
--
haruka nakamura
音楽家/青森出身
代表作はnujabesと共作した「lamp」
奥山由之がMV監督を手掛けた「arne」
岩倉しおりとコラボレーションした8cm CD「アイル」など。坂本美雨、畠山美由紀、majiko、Aimerなどの歌い手に楽曲提供、プロデュースなどを手掛ける。
NHK BSプレミアム「ガウディの遺言」のテーマソング、音楽全般を担当。
「星野道夫 旅をする本の物語」へ音楽提供。
杉本博司「江之浦測候所」の映像音楽を担当。Casa BRUTUSにて公開。
自身の楽曲が原題となり劇伴も務めた映画「every day」が公開。evam evaとのコラボレーションでは長年に渡り展示演奏会を重ね、オリジナルアルバム「ゆくさき」を発表。tamaki niimeなどともコラボレーションを行う。
柴田元幸の朗読とのセッションを繰り返し、それを録音したアルバム「ウインドアイ」を発表。ミロコマチコとのライブペインティングセッションシリーズも継続中。
「FOLKLORE」として旅を続けている。
HP
青木隼人
1978年生まれ。ギター演奏を中心に音楽を続ける。自主レーベル「grainfield」を運営。ジャケットのデザインも自身で手がける。ソロでの演奏活動のほか haruka nakamura 、内田輝とのトリオ「FOLKLORE」、森ゆに、田辺玄との「みどり」でも活動中。
http://grainfield.net/
—
isao saito
1981年 神奈川県生まれ
様々な打楽器や非楽器で、
そこにしかない【音】を、みつけて、だす。
漫画と短歌と石集めが趣味。
「天籟よりそえば静寂に響く石の声とはふしだらな夢」