原作:太宰治「人間失格」 脚本・演出:澤野正樹
2016年夏、「R.U.R」で卸町の倉庫に壮大なる世界観を立ち上げ600人を動員、にわかに注目を集める劇団短距離男道ミサイル。余韻が残る中、五周年の次なる企てはキャンピングカーで冬の東北を共同生活をしながら巡回する、東北六県一二都市弾丸ツアー。太宰治の遺書ともいえる「人間失格」を骨子に据えて語られる、劇団員の自伝的演劇。短距離男道ミサイル原点回帰の構成演劇。
あらすじ:「恥の多い生涯を送って来ました」という積年の後悔・・・人間、失格。もはや、自分たちは、完全に、人間でなくなりました。あとは芸術家(自称)という一種奇妙な動物として生きているだけだ就職もしない、結婚もしない、しても家族を幸せにできるはずもない、ただただ暗澹たる日々を自暴自棄に生きているだけなのか。いや、違う。芸術にはその人生を賭すだけの価値がある。