日本では未だあまり知られていないが、ドイツの国民的画家フランツ・マルクとパウル・クレーは、ミュンヒェンの芸術家グループ〈青騎士〉の活動を通して知り合うやいなや、互いに惹かれ、影響を与え合う存在であった。マルクはクレーの絵をいちはやく評価し、クレーはマルクの絵と理論に多大な影響を受けていた。第一次大戦下ヴェルダン近郊でマルクが斃れるまで、ふたりは家族ぐるみで交流し、手紙や葉書で制作状況や近況を伝えて励まし合った。
『クレーとマルク 動物たちの場所』のテーマである、このドイツ近代絵画史にのこる二人の画家の友情について、本の中では書き尽くせなかったエピソードやこぼれ話をまじえて、編者のふたりが熱く語り合う。
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