2022年10月2日行われました狂言公演を期間限定にてオンライン配信致します。ぜひご覧ください。
「御寺」と呼ばれる皇室の菩提所「御寺泉涌寺」舎利殿にて、令和元年に初の【粋な奉納狂言】をさせていただき早4年を迎えることとなりました。 さて、本年も御寺泉涌寺舎利殿にて舎利会法要の時期に合わせて狂言公演を開催いたします。京都・茂山千五郎家の狂言は「笑い」を「和らい」と表現します。 舞台となる舎利殿は「釈迦の歯(仏牙舎利)」を奉安する貴重な霊殿で、天井には狩野山雪筆の蟠龍図が描かれ、「西の鳴龍」として大変有名です。 今年も、この「鳴龍」を狂言で和ませ「和らい龍」にいたします!普段非公開とされており、年に一度の舎利殿での狂言!800年の歴史を持つ御寺泉涌寺を間近で体感しつつ、650年前の喜劇を皆様どうぞお楽しみください。
《プログラム》 ー対談ー 御寺泉涌寺執事 渡邊恭章 × 狂言師 井口竜也
◼️狂言「末広(すえひろ)かり」
果報者 茂山千五郎
太郎冠者 茂山茂
すっぱ 丸石やすし
後見 柴田鉄平
「末広」とは扇の一種で中啓のことです。果報者から都で末広を求めて来いと命を受けた太郎冠者ですが…。
ーご法話ー 御寺泉涌寺執事 渡邊恭章
◼️狂言「魚説経(うおぜっきょう)」
出家 井口竜也
某 鈴木実
後見 柴田鉄平
最近まで漁師をしていた男が、ふと思い立ち出家に転職。都見物のついでに何処かの寺に抱えて貰えばと旅に出ます。すると都で一間四面の持仏堂を作った男が、お堂の守りに出家を探しておりました。互いの望みが一致した二人は出会い、男の家に連れて帰ると、早速お説法をして欲しいと出家に頼みます…。