ちょうど100年前の1922年12月18日、現代物理学を支える大きな2本の柱のひとつ、相対性理論を構築した世紀の大天才、アルベルト・アインシュタイン博士が、奈良ホテルに宿泊され、、弾いたことが記録に残っている1902年製造米国ハリントン社製のピアノが、奈良ホテルに大切に保管されています。
今回、このピアノをホテルのご協力をいただき、量子論的無からの宇宙創生にかかわるゆらぎの理論研究で広く知られる佐治晴夫博士をお招きし、奏でていただきます。さらに、アインシュタイン博士が大きな関心を寄せていた仏教思想の影響を受けて数多くの作品を残しながら夭折した日本が誇る天才童謡詩人、金子みすヾの詩を、女優の鶴田真由氏に朗読していただき、宇宙と詩と仏教とのかかわりについて、思いを馳せる贅沢な夕べを開催いたしまします。
アインシュタイン博士の来日から、丁度ぴったりの100年目となる夕べのひととき、仏教との関わりが深いこの奈良の地で、しかもアインシュタイン博士が宿泊されたこの場所で、最先端の宇宙論と仏教、そして美しい詩の調べを通して、過ぎ去りし100年を偲び、未来への夢に託していただけたら幸いです。