荻窪駅南側には、芸術家や文化人等が暮らした建物が、今でも残されています。杉並の文化的・歴史的資源に親しめる公園として整備された3つの庭園を巡るコースをご紹介します。荻外荘公園にある荻外荘は、首相を3度務めた近衛文麿の邸宅があります。角川庭園には、角川書店の創業者で俳人だった角川源義の邸宅があります。大田黒公園にある西洋風建築物は、音楽評論家の大田黒元雄が仕事部屋として建てたもので、現在は記念館として公開されています。この三つの庭園とそれぞれの邸宅をご紹介します。
▼▼▼ 【大江戸歴史会員限定】 『荻窪三庭園をめぐる』▼▼▼
【開催日】11月2日（日）
【時間】9：30～12：00（予定） ※集合9：30
【コース】荻窪三庭園コース
【集合】JR荻窪駅 東改札前
【解散】荻窪駅周辺
【参加費】１名 3,800円 ※税込み
＊荻外荘公園入園料（300円）が含まれます
【募集人数】15名 ＊定員になり次第締切ます
【参加費支払】クレジットカードでの事前決済（VISA・MASTER・JCB）
【諸注意】
・本企画は現地集合、現地解散となり、交通費は各自負担となります
・解散時間は若干遅れる場合がございます
・雨天決行（ただし荒天の場合中止）※中止の場合、参加費は返金されます。
・本企画にはガイド１名が同行します。
・お子様のご参加は少学生以上とさせて頂きます。
【主催】大江戸歴史散策研究会
『荻窪三庭園をめぐる』荻外荘公園・角川庭園・大田黒公園
【荻外荘公園】→ 近衛文麿の邸宅であった荻外荘（てきがいそう）の敷地を公園として整備した施設です。1927年（昭和2年）、大正天皇の侍医頭入沢達吉が義弟で建築家の伊東忠太に設計を依頼して建てた邸宅「楓荻凹處」（ふうてきおつしょ）として創建されました。
南に斜面を持った高台に立地し、近くは善福寺川から遠くは富士山までの景勝を一望に見渡せるこの別荘に惚れ込んだ近衛文麿は、入沢を口説き落として、1937年（昭和12年）、これを購入し、その後西園寺公望によって「荻外荘」と命名されました。
近衛家は、目白（現在の新宿区下落合）に本邸があり、荻外荘は別邸でしたが、近衛はこの荻外荘を気に入っていたことから、文化サロンとしても利用し、一度ここに住み始めると、本邸の方へは二度と戻らなかったと言います。戦後、日本の降伏後、1945年（昭和20年）12月16日に、近衛が自決したのも荻外荘の書斎でした。
長く荻外荘に居住していた近衛文麿の次男・近衛通隆が、2012年（平成24年）に死去すると、杉並区が荻外荘を買い取りました。杉並区による移築復元が、2024年（令和6年）に完了し、同年12月9日より一般公開が開始されました。
【角川庭園】→ 角川書店の創立者・角川源義（げんよし）の自邸を整備して、2009年（平成21年）に開園しました。旧書斎が展示室とされていて、角川源義にゆかりのある品や俳句などが展示されているほか、詩歌室、茶室が設けられています。2009年（平成21年）、国の登録有形文化財に登録されました。
【大田黒公園】→ 音楽評論家の大田黒元雄の自邸を整備し、1981年（昭和56年）に開園しました。自邸の三割を公園にして欲しいという大田黒元雄の遺志に基づいて、遺族から杉並区に寄贈された土地に、周囲の敷地を合わせて公園として整備しました。
旧自邸の庭園の原形を残して、回遊式日本庭園として整備され、正門から延びるイチョウ並木をはじめ、随所に巨木が残るほか、従前からあった池が再現されています。
園内には、休憩室及び茶室や、1933年（昭和8年）に建てられたレンガ造洋館のアトリエを改装した記念館が設けられています。
【歴史ガイド】瓜生（ウリウ）
【電話】090-2566-1948
【mail】uryu1023@gmail.com
