「三十三観音霊場めぐり」は、観音菩薩が三十三の姿に変化して私たちをすくってくださるという観音信仰によって、観音菩薩を安置する三十三の霊場巡りが作られたとされ、平安時代の末期に近畿地方を中心とする『西国三十三ヵ所札所』が定められたのが始まりだといわれます。鎌倉時代に入ってから、西国にならって鎌倉を起点とする『坂東三十三ヵ所札所』が定められました。その後、江戸時代に入ってから観音巡礼が庶民の間でも盛んに行われるようになり、各地で同じように三十三の札所が設けられるようになり、全国的に広まっていきました。鎌倉札所もその頃に設けられましたが、明治維新のときに廃寺や移転が多くあったため、新たに大正から昭和にかけて、現在の三十三ヵ所が定められ、『鎌倉三十三観音札所』となりました。
▼▼▼ 【大江戸歴史会員限定】鎌倉三十三観音霊場めぐり<第3回> ▼▼▼
【開催日】11月25日(土)
【時間】10:00~14:30(予定) ※集合10:00
【コース】極楽寺駅から長谷寺駅(6.0km)
【集合】極楽寺駅改札前
【解散】「長谷寺駅」付近
【参加費】1名 11,900円 ※税込み・小人同額
*拝観料:極楽寺宝物館(300円)、長谷寺・宝物館(400円・300円)、鎌倉大仏高徳院(300円、20円)
*御朱印:各500円(私が小津和紙の専用朱印紙を各お寺にお送りして、
事前にご用意していただきますので、書き置きとなります)
【昼食】華正樓鎌倉店 五目やきそば・ジャスミンババロア *11:30〜12:30
【募集人数】11名(限定です) *定員になり次第締切ます
【参加費支払】クレジットカードでの事前決済(VISA・MASTER・JCB)
【諸注意】
・本企画は現地集合、現地解散となり、交通費は各自負担となります
・解散時間は若干遅れる場合がございます
・雨天決行(ただし荒天の場合中止)※中止の場合、参加費は返金されます。
・本企画にはガイド1名が同行します。
・お子様のご参加は少学生以上とさせて頂きます。
【主催】大江戸歴史散策研究会
鎌倉三十三観音霊場めぐり<第3回>
【極楽寺】22番札所
正元元年(1259年)、二代執権北条義時の三男北条重時が建て、重時の子長時が、真言律宗の忍性を招いて開山しました。極楽寺は真言律宗の関東における最大の拠点。鎌倉では真言律宗の寺院はとても珍しいです。忍性は、不幸な人を救済する為の福祉事業に取り組むなど、ボランティアの先駆者ともいえる徳の高い僧侶でした。完成当時は、七堂伽藍と49の塔頭を持つ大寺院でしたが、現在は火災などで現在本堂のみ残ります。
【成就院】21番札所
弘法大師空海が開いた霊験灼たかな霊場、成就院。真言宗京都大覚寺派の寺院であり、本尊は縁結び不動明王です。極楽寺坂に沿うようにして坂ノ下から登る階段の両側には、般若心経の文字数と同じ262株のあじさいが咲き誇るあじさいのお寺としても有名です。名物の参道は鎌倉の風物詩として『男はつらいよ あじさいの恋』のロケ地ともなりました。
【長谷寺】4番札所
高さ約9メートルという日本最大級の木造十一面観音を御本尊とする浄土宗の寺院。創建の正確な時期や経緯は不明ながら、風情のある伝説が残っています。有名な観音霊場である奈良の長谷寺の御本尊、十一面観音と鎌倉の長谷寺の十一面観音は同じ木から造られたという言い伝えです。小さな山をひとつ使って立体的に造られた伽藍はとてもよく整備されています。季節の花木は鎌倉寺社の中でも飛び抜けて豊富です。2,500株が植えられたあじさい、花菖蒲、梅、木瓜(ボケ)、桜、牡丹、藤、躑躅(ツツジ)、紅葉などはもとより、数えきれない程の花木がとても丁寧に設えられています。
【高徳院】 23番札所
鎌倉の大仏様を安置する高徳院も開山、開基不明というミステリアスなお寺です。初期は真言宗、のち臨済宗、江戸時代の再興以降は浄土宗となって現在に至ります。そういえば、浄土宗の阿弥陀像に多い来迎印(右手が挙り、左手が下がる)ではなく、膝の上で両手を組む定印を結んでいるのも、真言宗や天台宗系の阿弥陀様だとわかります。
<その他の見どころ>
【御霊神社】
源頼朝の鎌倉入り以前からあった古い神社で、平安時代の武士・鎌倉景正を祀る古い神社です。はじめは関東平氏の鎌倉氏、梶原氏、大庭氏の先祖の霊をまつっていましたが、やがて後三年の役で活躍した武勇が名高い平安時代の武士・権五郎景政がまつられるようになりました。地元では「権五郎さま」と呼び親しまれています。
【鎌倉大仏】
誰もが知る鎌倉の大仏様。像の高さは11.39メートル(台座を含めると13.35メートル)、重さ121トンの巨大な阿弥陀如来像です。誰が何のためにいつ造ったのかいまもって正確なところは不明というミステリアスな存在でもあります。1498年の明応地震で大仏殿が倒壊して以来、露座となってますが、補修の多い奈良の大仏に比べ、造営当初の姿をよくとどめている貴重な国宝です。
【歴史ガイド】瓜生(ウリウ)
【電話】090-2566-1948
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