<作品解説>
フランスで最も有名なシェフ、ガブリエル・カルヴァンがついに三ツ星を獲得した。
本来であれば祝福すべきことであるが、ガブリエルは決して幸せとは感じられず、その理由もよく分からない。厨房に入り浸り、酒を飲み、妻には他の男と浮気され、2人の息子とは会話を持とうとすらしない。
そんなある日、病気で倒れて人生を見つめ直した時、1978年の世界料理コンテストで日本人ラーメンシェフに負けて優勝を逃したことを思い出す。
そして、なぜこの日本人シェフに、天才料理人である自分が負けたのか、その理由を知りたいと思うようになる。
日本特有の“旨み”という味の正体を知るべく、日本へと向かうことを思い立つ。