『テロワール』という言葉をご存じだろうか?
ワイン好きなら、聞かれたこともあるだろう。
フランス語であり『terroir』と綴る。
日本語に匹敵する言葉がないため難しく思いがちだが、シンプルに答えるなら『その土地の環境』
場所であり、気候であり、土壌である。
テロワールを表現するということは、その土地ならではの味わいを出すということ。
だがこの当たり前で大切と思えることは、日本酒の世界では謳われてこなかった。
そんな中25年前から、新潟県の糸魚川の根知谷のテロワールを表現する酒を造ることに情熱を傾けてきた人がいる。
それが渡辺酒造店の渡辺吉樹さんだ。
根知谷は土壌、日照時間・日当たり、気温・寒暖の差、水、風通りと、酒造好適米の産地として、十分すぎるくらいのポテンシャルを秘めている土地。
その根知谷で、この土地に合う酒米五百万石と越淡麗を根知の水を使って育て、その米を根知の水を使って仕込む。
ブランドの米でもなく、何パーセントまで磨くかでもなく、
根知谷の優れたテロワールを生かし、米作りから酒造りまで一貫した生産体制から生み出される「産地」「品種」「品質(等級)」に拘った酒これが『Nechi』である。
http://nechiotokoyama.blog.so-net.ne.jp/
cenciさんと言えば、開店2年も経たずとして、京都を代表するイタリアンとなり予約の取りにくい1軒としてあげられるお店。
坂本シェフの創り出す、素材を大切にし、その生産者へのオマージュが詰まったお料理は、行く度に五感すべてに感動を与えてくれる。
そして「お帰り」といってもらってるような心温まるサービスがとても心地よい。
http://cenci-kyoto.com/
ベクトルが同じ方向を向いている両者が繰り広げるマリアージュからは、美味しいだけでない色々なことを感じ愉しんでいただけると思う。
百聞は一見に(一口)にしかず
是非ご体感いただきたい。