アルゼンチンの水辺の街ロサリオに暮らすピアニスト、パブロ・フアレスが初来日。ジャズのスマートネス、クラシックのエレガンス、アルゼンチン・フォルクローレのメランコリーを詩情豊かに美しく昇華させた彼の演奏を日本で聴く初めての機会です。昨年の秋にロサリオで会ったパブロは、パラナ川のほとりを歩きながらアルバムに込めた思いを話してくれ、いつの日か日本で演奏するこができたらうれしいと話してくれました。その貴重な来日がついに実現します。
2012年bar buennos aires 2作目のコンピレーションCD「Viento, Luz, Agua」に彼の楽曲「Pa'l Que Se Va」を収め、2018年の秋にはハンモック・カフェ・レーベルから新作『鳥たちの夜明け』がリリースされ日本でも人気を博しています。
【Pablo Juárez Profile】
アルゼンチン・ロサリオ生まれ。多方面の音楽グループで活躍していた父親の影響で、6歳の時バンドネオン奏者からフォルクローレの手ほどきを受け、8歳から音楽教育を学び、青年期にはコスキン音楽祭に3年連続出演。パラナ川の河岸で過ごした子供の頃から、彼にとって音楽と自然は関連したもので、その風景は詩であり音楽であった。南米諸国の音楽や北米のジャズやポップスにも影響を受け、様々な音楽を通して、音楽とは伝統的なものからコンテンポラリーまで、絶えず探求する道だということを学ぶ。 2007年よりブエノスアイレスを拠点にジャズ・フォルクローレ・シーンで活躍。Franco Luciani、Marcela Passadore、Miryam Quiñones、Georgina Hassan、Silvio Rodríguez、Jorge Fandermoleらとの共演や伴奏、25作品を超える録音参加、ドキュメンタリーTV『Uniendo Destinos』の音楽制作を手がける。自身の名義初作品は2011年『Sumergido』、このアルバムは新鋭ミュージシャンを紹介するサイトClub Del Discoに選ばれ、日本でも2枚のコンピレイションアルバム『bar buenos aires』『Quiet Corner』に収録された。2015年 シンガーJulián Venegasとのデュオ作『Dos Cauces』をリリース。 現在ロサリオにて活動し、2017年 Hugo Fattoruso、Carlos Aguirre、Andrés Beeuwsaert、Alexander Panizza、Lilian Sabaらと共にピアノ・フェスティバルへ出演のほか、シルク・ドゥ・ソレイユでの生演奏や、ウルグアイ各地での演奏セミナー開催など、多岐にわたり音楽交流を深めている。2018年 ピアノで自然界の音の表現を試みた作品『Solo Piano – El Amanecer De Los Pájaros』を録音し初の日本盤としてリリース。2019年12月初来日公演を各地で開催。