【出演】
千種創一(歌人、詩人、翻訳家)
土岐友浩(歌人、精神科医)
31文字の古く新しい舟、短歌。パンデミックもグローバリズムも取り込む、この大きな舟はどこへ行くのか。
2010年代後半のいわゆる「口語短歌」の深化・拡大に貢献した2人が、
・短歌とは、詩とは
・「口語短歌」の地図 ~ユニット、コラボ、SNS~
・精神科医が見つめる現代社会と短歌
・アラビア語詩と短歌の比較
・短歌の上達法
・いま勧めたい本
などについて話します。ここでしか聞けない話たちを、ぜひ。
■千種創一(ちぐさ そういち)
歌人、詩人、翻訳家。1988年、愛知生まれ。
平易な言葉で、感情の機微に新しい陰影を与える歌を得意とする。積極的な会話体の導入によるレイヤーの重層化、韻律の解体・再構築による短歌の可能性の拡大を追求している。
2015年、歌集『砂丘律』(青磁社)上梓。2016年日本歌人クラブ新人賞、日本一行詩大賞新人賞を受賞。2020年、歌集『千夜曳獏』(青磁社)上梓。2021年、現代詩「ユリイカの新人」を受賞。
<代表歌5首>
あっ、ビデオになってた、って君の声の短い動画だ、海の
煙草いりますか、先輩、まだカロリーメイト食って生きてるんすか
これ走馬灯に出るよとはしゃぎつつ花ふる三条大橋わたる
鳥がたまに花を食べるじゃないですか、あれ、めちゃうらやましいなと思う
人生が何度あっても間違えてあなたに出会う土手や港で
■土岐友浩(とき ともひろ)
歌人、精神科医。1982年、愛知生まれ。
完全口語体の作風で、爽やかな喪失感のある歌を得意とする。同人誌・個人誌の発行や、オンライン歌集の発表など、作品発表の場を伝統的な短歌界の外側へと積極的に展開している。
2015年、歌集『Bootleg』(書肆侃侃房)上梓。2016年、現代歌人集会賞を受賞。2020年、歌集『僕は行くよ』(青磁社)上梓。
<代表歌5首>
交番に白いじょうろが置いてある ハロー・パラレルワールド ハロー
Googleは無責任だな二次元のごみ箱に紙つぶてを投げる
彗星が迎えにきてもあの狭いマクドナルドでぐだぐだしたい
あとはもう死を待つだけの電柱とだいたい同じ高さに山が
性能があれほど高くない美空ひばりですリクエストをどうぞ
■必読■ 新型コロナウィルス感染症対策に関して
・受付で検温を行います。37.5度以上の方はご入場頂けません。
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・会場内では、ご飲食時以外はマスクの着用が必須となっております。
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