〜 フランスのバロック音楽 〜
パリ・ブリュッセル・ストラスブルグ・パルマ・東京・大阪・奈良・神戸。
各都市にゆかりの深い3人の若手古楽演奏家による、
フランスとイタリアの18世紀初頭バロック音楽がクープランの”美感の融合”を頂点として響きあう。
春日大社にほど近い奈良の古い町並みが残る奈良町の趣深い町家、
奈良町物語館での古楽コンサート!
演奏会の後は御茶菓子でのミニ交流会を予定しています。
畳の上で聴くフレンチバロック。どうぞお楽しみに!
開館時間 10:00~17:00
開演時間
午前の部 11:30
午後の部 15:00
料金:
一般 ¥3,000
学⽣ ¥2000
小学生以下500円
未就学児童可
プログラム:
F・クープラン コンセールロワイヤル 1番 1714
F・クープラン レグレユニ 5番 1724
J・M ルクレール トリオソナタ 8番 1728
J・B ボワモルティエ トリオソナタ 5番
M・マレ ヴィオール曲集第3巻より組曲ニ⻑調 他
*プログラムは都合により変更することもあります。
18世紀初頭フランスは、ルイ14世の治世の下、
リュリによってもたらされたイタリア風の音楽と、宮廷歌曲の流れを受け発展した
フランス独特の音楽が共存、バロック全盛期を迎えていました。
当時宮廷音楽家として需要なポジションを占めていたフランソワ・クープランは、
ベルサイユ宮殿内で行われたコンサートの為に、
王宮のコンセールと題した組曲を1714年に4曲、
1724年に残り10曲をLes gôuts-réunis〜美感の融合〜としてまとめました。
土地が変われば、人々の言葉、気質、味や色の好み・趣味、そして
美に対する感受性も異なり、その趣は古今東西変わりません。
現代フランス・ベルギー・イタリアで研鑽を積んだ関西出身若手古楽演奏家3人が、
美感の融合、変遷の軌跡を辿ります。
演奏者/プロフィール :
ヴィオラ・ダ・ガンバ 橋詰シャフィック
2008 年大阪音楽大学短期学部卒業、2013 年パルマ国立音楽院チェロ科にてディプロマを取得、2017 年同音楽院にてヴィラ・ダ・ガンバ科修士課程を首席で卒業。チェロを上塚憲一氏、E コンティーニ氏に師事。バロックチェロをC ボエルスマ氏に師事。ヴィオラ・ダ・ガンバをR ジーニ氏に師事。G ナジッロ氏、A グエッレーロ氏にバロックチェロのレッスンを、L ドゥフトシュミット氏にヴィオラ・ダ・ガンバのレッスンを受ける。また、様々な室内楽マスタークラスを受講し研鑽を積む。在学中にパルマ国立音楽院新人演奏会出演。イタリア各地にてバロックを中心にソロ、室内楽、オーケストラなどで活動する。バロックアンサンブル「ムジカ・リチェルカーレ神戸」メンバー。
クラヴサン 染⽥真実⼦
奈良県出身。桐朋学園大学音楽学部チェンバロ専攻、同大学研究科修了。テレマン室内オーケストラにて活動後、渡仏。ストラスブール音楽院専門課程、ストラスブール大学大学院演奏科を優秀の成績で修了。 渡仏後に現代音楽におけるチェンバロの魅力に高い関心を持ち、チェンバロの新たな表現の探究に取り組み始め、帰国後も委嘱活動を積極的に展開し国内外のアーティストとコラボレーションした企画が好評を得ている。 これまでに、チェンバロを中野振一郎、有田千代子、Aline Zylberajch、現代チェンバロ作品解釈・奏法をGoska Isphordingの各氏に師事。2017年、2019年ソロリサイタルを開催。2015年 国際現代音楽コンクールPrix Annelie de Man 第2位受賞(オランダ)。現在、関東関西を拠点に活動を展開している。
フラウト・トラヴェルソ 折井あきつ
パリ地方音楽院演奏家課程満場一致の最優秀、ブリュッセル王立音楽院学士および修士課程卒業。トラヴェルソをB・クイケン、F・チュンスに師事。バロックダンス、声楽、通奏低音、装飾法、音楽史、和声法、美学哲学を修める。在学中より、ルネッサンス期から現代音楽に及ぶ多種多様なコンサートに出演。近年は即興演奏や舞踊家・朗読家などとのコラボレーションにも関心を持ち、分野を超えた新しい芸術の可能性を模索している。