mama!milkは今年で活動20周年を迎えます。これを記念し、mama!milkと縁で結ばれた2人の表現者——演出家の白井晃と作曲家の阿部海太郎をお招きして、重要文化財である京都文化博物館 別館ホールにてコンサートを開催します。
mama!milkがこれまで紡いできた楽曲を軸に、演出家と作曲家が、それぞれの見地より共同で構成・編曲・客演するという1日限りの特別なプログラムをお送りします。
白井は自身の演出する舞台の音楽制作・演奏に幾度もmama!milkを起用しており、共に創作する中で信頼関係を築いてきました。mama!milkの音楽を「 ひとりの人間の心象風景」 と評しています。阿部はサイレント映画の伴奏付上映企画等でも創作を共にしてきた他、mama!milkに寄せたコラムで「音楽の終わり」「音楽の余暇」 という独自の解釈をしています。本公演は「ある表現者に対する、ある表現者の想い・解釈」を手掛かりに、新たな物語を生み出す試みといえるでしょう。
日時
2019年7月7日(日)
[昼の部]開場 14:30/開演 15:00
[夜の部]開場 17:30/開演 18:00
※ 昼の部、 夜の部は同内容となります。
会場
京都文化博物館 別館ホール(重要文化財)
※会場にお客様用の駐車場はありません。
ご来場特典:20周年記念ブックレット(会場限定)
ご来場者全員に、白井晃・阿部海太郎・mama!milkに関する貴重な資料と、mama!milkと豊かな関係性を築いてきた4人によるコラムを掲載した20周年記念ブックレット(A5/20P)をお渡しします。
デザイナーは美術館、アートセンターなどの文化施設や、アーティストをクライアントとしたデザインを中心に活動する見増勇介(yusuke mimasu design)。表紙に銀色を使用した美しく端正なデザインとなっています(以下は表紙デザイン)。
資料
白井とmama!milkに関する資料として、mama!milkが音楽制作を手掛けた、白井晃演出『テンペスト』(2014、新国立劇場)のクリエーションの際、音楽制作前に、白井からmama!milkへ渡された3000字越えの音楽仮構成表等を掲載。同資料には曲想に関する白井からの具体的な要望も書き込まれており、白井の音楽へのこだわりと演出の手付きを感じとることができる、非常に貴重な資料となっています。
また、阿部とmama!milkに関する資料として、本公演で共演するために阿部が書いた、mama!milkの楽曲の手書きのアレンジ譜を掲載。阿部が編曲により、曲を膨らませていく手付きが垣間見える、こちらも非常に貴重な資料です。
コラム
それぞれ異なる立場からmama!milkと豊かな関係性を築いてきた、白井晃(演出家・俳優) 、村松美賀子(編集者・文筆家) 、阿部海太郎(作曲家)、住吉智恵(アートプロデューサー)の4人によるコラムを掲載します。これまでアートと音楽を結びつける様々な企画にmama!milkを招いてきた住吉智恵のコラム「原点に返り、凛とした一歩を示してくれる音楽家。」は、本誌のための書き下ろしとなっています。
目次
[Column] 「mama!milk, その演劇との親和性」 白井晃|演出家・俳優
[Lyrics & Score] 「your voice」 作詞:白井晃 作曲:生駒祐子
[Document] 白井晃演出『テンペスト』 (音楽制作:mama!milk) 音楽仮構成表
[Column] 「ときのあとさき、 のあとさき」 村松美賀子|編集者・文筆家
[Column] 「音楽の余暇」 阿部海太郎|作曲家
[Score] 「Sanctuary III」 作曲:生駒祐子 編曲:阿部海太郎
[Column] 「原点に返り、凛とした一歩を示してくれる音楽家。」 住吉智恵|アートプロデューサー
料金一般前売 4,000円/当日 4,500円
一般前売のご予約をご希望の方は、以下のURLをご覧ください。
スライディング・スケール制
詳しくは本ページ内の「チケット販売情報 BUY TICKET」の項目をご覧ください。
出演
mama!milk
生駒祐子|アコーディオン 清水恒輔|コントラバス
阿部海太郎
白井晃
構成
白井晃
阿部海太郎
照明
筆谷亮也
音響島田達也(night cruising)
プロフィール
mama!milk
生駒祐子|Yuko Ikoma 清水恒輔|Kosuke Shimizu
京都を拠点に各地をめぐり音楽を奏でる、アコーディオン奏者とコントラバス奏者によるユニット。折々に自由なアンサンブルを編成しながら共同者と創作を共にするなど、20年という月日の中で、丁寧に他者との関係を紡いできた。作曲・生演奏を通して舞台・美術作品等にも深く関わっており、近年では塩田千春展『鍵のかかった部屋』(2016)での公演を行った。
http://www.mamamilk.net/Photo: Hiroaki Seki
白井晃|Akira Shirai
演出家・俳優。KAAT神奈川芸術劇場芸術監督。ストレートプレイからミュージカル、オペラまで幅広く発表し、緻密な舞台演出で高く評価されている。自身の演出する舞台『夢の劇』(2016)、『テンペスト』(2014)、『オセロ』(2013)などにて、音楽制作・演奏にmama!milkを起用している。
http://www.recon-office.co.jp/index1.html
阿部海太郎|Umitaro Abe
作曲家。作曲を通して常に音楽の可能性を探求する。これまでに蜷川幸雄演出の劇音楽を度々手掛けたり、mama!milkと共に白井晃演出の『夢の劇』の音楽制作・演奏を担当する等、舞台の分野で高い評価を受けている他、映像作品に音楽で携わることも多く、近年ではアニメ映画『 ペンギン・ハイウェイ』 の音楽を手掛けた。
https://www.umitaroabe.com/Photo: Ryo Mitamuramama!milk 20周年記念 特集「ここにいること, 旅をすること」
WEBマガジン AMeeTに、mama!milkの活動20周年を記念した特集記事が掲載されています。
執筆:白井晃、 阿部海太郎、 村松美賀子(編集者・文筆家)
主催・企画制作
中本真生(UNGLOBAL STUDIO KYOTO)
問い合わせ先
info@unglobal.jp(UNGLOBAL STUDIO KYOTO)
企画協力
蔭山陽太、 島田達也、 本郷麻衣、 村上潔
デザイン
yusuke mimasu design
記録撮影
井上嘉和