mama!milkの音楽を聴くと、どこか知らない国に連れていかれるような感覚が湧いてきます。私にとってそれは異国の港町であり、日が沈んだ時間だったりするのだが、人によっては京都の街並みを思い浮かべるのかもしれない。音楽を聴いて何かイメージを想起することは珍しいことではないけれど、mama!milkのそれはとてもユニークで彼らの音楽だからこそ立ち上がるイメージがあるように感じています。それは正に2人が作り上げてきた音の世界なのかもしれない。普段mama!milkは、響きを大切にして演奏場所を選び、楽器の生音を丁寧に届けることを大切にしています。
今回の会場・SALOは防音され、残響も少なく設計されたマルチプルスタジオでもある。
さて、この場所でどんな演奏会ができるのか？音楽から立ち上がるイメージに色を重ねるような、あるいはイメージの背景に色を加えるような特別な音を用意して、2人の演奏と重ねて聴いてもらいたいと考えています。LISTEN OISO23回目は京都からmama!milkのお二人、生駒祐子さんと清水恒輔さんをお迎えいたします、お楽しみに！（SALO 井口）
[出演]
mama!milk
生駒祐子 アコーディオン
清水恒輔 コントラバス
sound design
井口寛 (SALO)
[料金]
一般 ¥4,000
・学生(大学生まで)は、受付にて ¥1,000のキャッシュバックをいたします。
・別途、1ドリンク(¥600)のオーダーをお願いしております。
・上演中の写真・動画撮影、及びスマートフォン等、音や光を発する機器のご利用はご遠慮ください。
・本公演では未就学児の入場をご遠慮いただいております。
[出演者プロフィール]
// mama!milk //
生駒祐子
清水恒輔
作曲・生演奏。多様な出会いや遊びから紡がれる楽曲を、アコーディオンやコントラバスを軸とした折々のアン サンブルで奏でている。 寺院や美術館、広場や廃墟、工場跡など、各地の記憶を内包した場でのサイトスペシフィックな演奏会が好評を 博す中、近年は京都を拠点に、世界の文化・宗教がなだらかに連なる境界上の街への旅を重ね、多彩なクリエ イターと共に未知なるアンサンブルを探求。その場で立ち上がる音の現象を捉えるべく、ギャラリー、銀行跡、倉 庫、オンラインなど、様々な環境での録音を織り交ぜたアルバム作品「Charade」を完成させる。 それぞれの作品としては、清水は「MICROMACRO」生駒は手廻しオルゴールによる「esquisse」等も発表。
// 井口寛 //
音響技師。2013年から日本とミャンマーを2拠点としながら、ミャンマーの伝統音楽1000曲を記録・保存するプ ロジェクト「GitaYadana」に参加、7年の歳月をかけて全曲の記録を成功させる。自ら音楽レーベル「ROLLERS recordings」を立ち上げ、自身でプロデュース・録音をした作品の発表も行う。2016年に国際交流基金のフェ ローとして訪れたミャンマー北西部の丘陵地帯で少数民族・ナガ族に出会い魅せられ、以降ナガのユニークな 文化の調査・記録を続けてきた。ナガ族の巨大ドラム作りを記録した映像作品「ナガのドラム」は2020年東京ド キュメンタリー映画祭で上映され大きな話題を呼んだ。2022年よりSALOを主催。
主催:SALO
写真：Yoshikazu Inoue
