語り継ぎたい映画シリーズ
ひ ま わ り
あの名作映画や大ヒット映画を、
スクリーンで観るアート・シネマ・プロジェクト、
ひ ま わ り
(上映時間 107分)
70年代、多くの日本人が涙した
映画史上もっとも切ない、愛のものがたり。
戦争で引き裂かれた男と女の悲しい愛の名作が
今、ふたたび咲きほこる。
米ソ冷戦当時、欧米初のソ連大ロケを敢行して撮影された、地平線まで広がる海のようなひまわり畑の映像が圧巻。ヘンリー・マンシーニの哀愁に満ちたテーマ曲、S・ローレン、M・マストロヤンニの名演、巨匠デ・シーカ監督の見事な演出によって、日本人の心をつかんだ永遠の名作が、ニュープリント&デジタルリマスター版としてついに復活。
<ストーリー>
第二次世界大戦前夜、お針子のジョヴァンナは、徴兵前のバカンスでナポリを訪れていたアントニオを出会い恋に落ちる。ふたりは絆を深めるため結婚するが、兵役を逃れるため仮病を装ったアントニオは、極寒のソ連の前線に送られてしまった。
終戦後もひたすら夫の帰りを待つジョヴァンナは、やがてソ連まで捜索に出かけるが、やっと探し当てたアントニオは、命を救ってくれたロシア人娘との間に子供をつくり、家庭を築いていた。逃げるようにイタリアの戻ったジョヴァンナ。数年後、もう一度やり直したいとジョヴァンナの元を訪ねたアントニオだが……。
キャスト
ソフィア・ローレン
1934年生まれ、イタリア・ローマ出身。イタリアを代表するだけでなく、『黒い蘭』(1958年)で、ベネチア映画祭女優賞を受賞、『ふたりの女』(1961年度)でアカデミー賞主演女優賞や英国アカデミー主演女優賞を受賞するなど、世界各国で長年にわたり活躍を遂げている20世紀を代表する国際的女優。50年代のデビュー当時は、グラマラスな肢体を生かしたセックスシンボル的な役が多かったが、55年『河の女』あたりから世界的にも名前が知られるようになり、57年にはハリウッドでもデビュー。演技力が評価されて以後は、喜びも悲しみも幅広く演じ分け数々の名作に出演し、イタリアの太陽と言われるほどの存在になり男女問わず人気が高い。日本のファンも多く、彼女自身も親日家としても知られ、最近では、2010年に「世界文化賞演劇映像部門」での受賞で4度目の来日をしたことは記憶に新しい。
マルチェロ・マストロヤンニ
1924年生まれ、1996年没。イタリア、フォンターナ・リーリ出身。戦後はアマチュア劇団に入団し、映画の制作スタッフとしても働く。フェリーニ監督の『甘い生活』(1960)で世界的なスターになり、二枚目から三枚目まで人生の悲喜劇を巧みに演じ分けることのできるイタリアを代表する名優に成長した。ソフィア・ローレンとの共演も多く、本作の他に、デ・シーカ監督作『昨日・今日・明日』、『あゝ結婚』などがある。また、カトリーヌ・ドヌーヴとの恋愛は有名で、亡くなるときは、彼女と彼女の間に出来たキアラ・マストロヤンニが立ち会ったと言われている。ベネチア映画祭では3度の受賞歴があり、70年『ジェラシー』、87年『黒い瞳』でカンヌ映画祭男優賞を受賞。96年没。93年には来日も果たしている。没後10年となる2006年には彼の生涯を追ったドキュメンタリー映画『マルチェロ・マストロヤンニ甘い追憶』も公開された。
<夜の回>
8月15日(水)19:00 開映|21:00 終映
逗子文化プラザ なぎさホール
前売券 1,200円/当日券 1,500円(税込)
主催:ピクチャーズデプト
〈作品情報〉
監督:ヴィトリオ・デ・シーカ
上映時間:107分 公開:2000年 配給:アンプラグド
原題:IGIRASORI
出演:ソフィア・ローレン/マルチェロ・マストロヤンニ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
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