大阪市援助技術研究室では、事業発足より約30年間、主に重度の障がいのある人への福祉用具支援サービスの普及に務めてきました。また、国の福祉用具研究開発事業にも長年参画してきております。我が国の福祉用具技術開発においては、欧米諸国に比べ、自立支援機器に関する研究開発に積極的に取り組んでこず、市場規模からみた高齢者向けの介護用品を中心としてすすめられてきました。そのため、医療・工学的な技術革新は十分に図られてこなかったとも言えます。一方で、ロボット技術の福祉用具への活用などはすすめられたものの、研究開発者側の技術革新が中心となり、利用者ニーズに基づいた研究開発プロセスが充足していなかったり、供給方法の検討が十分に行われずに、結果的に製品として利用者が有効に活用できるまでには至っていない例が多くあります。これらの問題点・課題の背景には、市場の特異性、社会保障制度などが大きく影響していることが考えられます。
当研究室では、相談事業を通じて、筋萎縮性側索硬化症による重度障がいのある人への福祉用具支援技術サービスを提供してきました。その経験を通じて、福祉用具支援技術サービスの現状の問題と課題をまとめ、個々のニーズに応じた具体的な問題解決を図ってきました。今回、セミナーを通じて、事例紹介を行いながら、移動性としての車椅子、座位保持装置、操作性としての自助具(食事動作関連用具)、上肢装具に関する支援サービスのあり方・すすめ方について解説します。また、国内外の優れた福祉用具類についても、最新情報を含めながら紹介させていただきます。
福祉用具支援技術サービスに従事する方々に多くご参加いただき、わが国における支援技術サービスを再考し、これからのテクニカルアクションとしての行動計画をともに検討させていただければと願っております。
【概要】
1日目:令和5年11月25日(土)
午前10時~12時 車椅子、座位保持装置に関する問題点と課題
午後1時~4時 事例を通じた具体的な問題解決方法とテクニカルアクション
2日目:令和5年11月26日(日)
午前10時~12時 自助具(食事動作関連用具)、上肢装具に関する問題点と課題
午後1時~4時 事例を通じた具体的な問題解決方法とテクニカルアクション
【講師】米﨑二朗(大阪市援助技術研究室、作業療法士、リハビリテーションエンジニア)
池田真紀(大阪市援助技術研究室、作業療法士)
【場所】大阪市職業リハビリテーションセンター2階 大講義室
ONLINE参加も可能(ご希望の方は、ZOOMの招待状を送らせていただきます)が、
用具類のご紹介については、実際に実物をご確認いただくことをおすすめします。
【対象】
福祉用具支援技術サービスに従事する方 定員(30名)
【参加費・受講料】
6,600円(税込・テキスト代含む)
1日参加の場合も同額となります。
用具類のご紹介については、実際に実物をご確認いただくことをおすすめします。
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