残像が残るほどのスピードで鍵盤を叩く、ため息が出るほどの超絶技巧。その粗暴ともいえる演奏スタイルに相反する美しくクリアな音色。誰もがその演奏に、次々に溢れ出る音の響きに圧倒され、魅了されてしまう。時に慎重に音を反芻し、時に奔放に音と遊ぶ、もはやジャズではない、“スガダイロー” というジャンルだ。 そんなスガが「暦」をテーマに毎月1曲ずつ1年をかけて創り上げた『季節はただ流れていく』を携えグランツに登場する。日本の原風景を思い起こさせる美しい旋律に彩られたスガの『新境地』だ。 音の響きにこだわって設計された廉太郎ホールで、“神々の楽器”と称されるスタインウェイと対峙し弾きこなせる人は「この人しかいない!」。奇才・スガダイローの生の演奏をたっぷりご堪能ください。