レユニオン=再会。
長く会えなかった年月が、カルロス・アギーレと私たちの思いを募らせる。
今を生きる音楽を間近で味わうことの大切さをしっかりとかみしめたい。
現代アルゼンチン音楽家のカルロス・アギーレが5年振りに来日、ジャパン・ツアーを開催します。
心の調律師と歌われたカルロスの美しい旋律と滋味深い歌声は、私たちの心を解きほぐし、やさしく包み込んでくれます。
2024年のカルロス・アギーレは、私たちにどのような音楽の交感をもたらしてくれるのでしょうか。
カルロスの大きな愛と音楽による抱擁。待ち望んでいた「再会」はもうすぐそこ。
出演: カルロス・アギーレ ピアノ、ヴォーカル
音響: listude
【カルロス・アギーレ / プロフィール】
現代アルゼンチン音楽を代表する孤高の存在にして生ける伝説。ネオ・フォルクローレ・シーンの精神的な支柱として、厚い信頼と幅広い支持を得るコンポーザー / ピアニスト / シンガーそして詩人。1965年、アルゼンチンのエントレ・リオス州の小さな村セギーに生まれる。5歳よりピアノを始め10歳でパラナへ移住、グラシエラ・レカに師事。郷土の音楽に深く親しみながらも、クラシックやジャズ、ロックにも影響を受け80年代後半より音楽活動をスタート。2000年代に入り自身のグループでの活動を開始。
エントレ・リオス州パラナ河のほとりに住み大自然のなかで創作活動を続ける。自身が主宰するレーベル「シャグラダ・メドラ」より「カルロス・アギーレ・グルーポ」名義でアルバムを3枚、ソロ名義でアルバム1枚とピアノ・ソロ作品1枚リリースし、どれもが名作として大きな評価を得ている。2012年以降、ソロ名義による新作、ピアノ弾き語り作品、トリオ作品、デュオ作品、さらにギター・キンテート作品と6枚のアルバムをリリース。
2010年に始まったカルロス・アギーレをテーマとした選曲会『bar buenos aires』がきっかけとなり、7月に国内盤「クレーマ」のリリースと10月に初来日を果たし全国ツアーを開催、2012年5月に盟友にしてアルゼンチン屈指のギター奏者キケ・シネシとのデュオで再来日、全国7都市でコンサートを行い、リスナーに大きな感動の余韻を残した。2018年、6年振り3回目の来日ツアー『ラ・ムシカ・デル・アグア(水の音楽)』を開催。パラナ河流域の伝統音楽を受け継ぎ、継承し、刷新していくプロジェクト『ラ・ムシカ・デル・アグア(水の音楽)』はカルロスのライフワークともいえ、同名のアルバムも翌年にリリースされた。2019年には、盟友であるピアニスト / コンポーザー / シンガー、セバスティアン・マッキと共に来日。自身は脇役として初来日となるセバスティアン・マッキのサポートに徹し、ツアーを大成功に導いた。近年の活動は、ギタリストのヨタム・シルバースタインや、盟友フアン・キンテーロとのデュオ作品や、ギター五重奏のキンテートの作品のリリース、新たなセクステット「アルマレグリア」での活動など、パラナ河のたゆたう流れのようにゆっくりと音楽に向かい合っている。
5年振りとなる今回の来日は、ソロ名義のツアーとしては6年振りとなる。カルロスの音楽に込められているのは、自身の住むエントレ・リオス州だけでなく、アルゼンチンそして南米全体で進む環境破壊への憂慮、そして先住民族(インディオ)が汎南米的に残した文化的・音楽的な遺産を背景にした、自身の故郷に伝わる伝統音楽を残し、継承したいという思い、そして「音楽は人と人をつなぐもの」という彼の信念から発せられる、深い愛のメッセージ。カルロス・アギーレの音楽は私たちの心に永遠に“光”を灯す。