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【ライブポケット】 次世代アーティスト特集 #4 まこ Special Interview

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動画投稿アプリ『Mix Channel』に投稿した“双子ダンス”で女子中高生からの圧倒的な支持を集め、動画総再生回数1億回を達成し、SNS界の次世代ヒロインと称された“まこみな”の“まこ”。2018年9月からはYouTubeチャンネル“まこち”をオープンし、ソロ活動をスタートさせた彼女は、瞬く間に登録者数30万人を達成。さらに、2019年12月にはエレクトロ・ロックバンド“sui sui duck”のアルバムにフィーチャリング・ヴォーカル“まこ”として参加したことを皮切りに、オリジナル楽曲の制作に続き、1stライブ「宇宙旅行をいたしましょう。」の開催も決定した。双子ダンスから動画クリエイター、そして、シンガーへと活動の幅を広げる“まこ”の現在地を聞いた。

取材・文/永堀アツオ 撮影/森崎純子

「本当にずっと音楽がやりたかったんです。
今が本当に楽しいんです」

──mako 1st Liveが直前に迫った現在の心境から聞かせてください。

みんなには急な発表という形になったと思うんですけど、私はずっと音楽をやりたいと思っていて。だから、早く伝えたいなと思っていたし、「やっとライブできるんだ」ってことが嬉しくて仕方ないですね。ただ、私も人間なので(笑)、本当にちゃんとできるかなっていう不安もありますけど、やっぱり楽しみだっていう気持ちが大きくて。ワクワクが勝ってる感じですね。

──SNSでも、「今が一番楽しい」って書いてましたね。

そうなんですよ。ソロで音楽を始めてから、全部が初めてのことで、新たな挑戦がいっぱいあって。みんなで1つのものを作るっていう作業が好きなんだなって改めて思ったし、今が本当に楽しいんですよね。1日1日を大事にしたいなって思いながら日々を過ごしてます。

──ずっと音楽がやりたかったんですか?

もともと音楽が好きで、いろんな方の曲を聞いたり、ライブに行ったりしていたんですね。でも、ソロでもやりたいって思ったのは、本当に最近かな。ずっと、「こんな私でもできないかな?」とは思っていて。一昨年の9月にYouTubeを始めて、ありがたいことにたくさんの方に見てもらえるようになって。もっと幅広くやりたいなって思うようになってきた中で、自分の表現の1つとして、音楽を始めたいと思うようになっていきましたね。でも、本当にずっとやりたかったんです。

──2016年にはまこみなとして、シングル「てをつなごうよ」でメジャーデビューもしてます

うーん……“まこみな”と“まこち”と“まこ”は別物なんですよね。

──それぞれの活動をどう考えてます。

まこみなっていうのは、みなみの存在が大きいと思ってて。私はみなみのキャラクター性がすごく好きなんですね。高校生の時からの友達なんですけど、当時の私はネガティブで人見知りも激しくて、全然、人と話さないタイプだったんですよ。でも、みなみと出会ってから心を開くようになって、一緒にいろいろとやっていくうちに楽しくなって。

──当時のインタビューでは「スカイダイビングしながら動画を撮りたい」と言ってました。

あははは。言ってましたね。懐かしいな。でも、私、今は絶対にやりたくないですもん。怖すぎる。そんなこと言ってたの、危ないですね。でも、まこみなの時は、私はみなみが言うことには全部、ついていくよ!っていう気持ちでいたんですよ。私を新しい世界に連れて行ってくれる存在だったし、みんなにハッピーとか、幸せとか、面白いを届けようっていう感じでやってて。当時はとにかく無我夢中で、なんでも飛びついてやってみよう!っていうのがまこみなだったのかなと思います。

──最近では、Beverlyさんとの動画も上がってました。

そうですね。TikTokとか、時間があるときに2人で撮って投稿したりとかしてますし、まこみなは、続いていきますね。

「“まこち”では1つの作品を作るような気持ちで
必ず自分で編集してアップしています」

──一方で、先ほどもあったように、2018年9月にYouTubeチャンネル“まこち”をオープンしてソロ活動をスタートさせました。

完全に私の日常を曝け出してるものですね。私の日常を知って欲しいと強く思ってるわけではないんですけど、動画を見て、少しでもクスってなってくれるなら、みたいな気持ちです。あとは、とにかく編集が好きなんですよ。

──確かに、双子ダンスの時も、可愛さやダンスに加えて、編集のセンスも話題になってました。

そう言ってもらえると嬉しいですね。私はもともと編集が好きで動画作りを始めたんですね。YouTubeを始める前は全然YouTubeを見てなくて。はじめしゃちょーさんとか、ヒカキンさんとか、有名な方達しか知らなかったんですけど、自分で始めてから、いろんなクリエイターさんの動画を見て、研究して。みなさん、それぞれが伝えたい熱い思いがあるんだなっていうことを知って、私も本気で頑張らなきゃなって感じて。だから、今は私が好きなことをして、必ず自分で編集をして、アップするっていう、1つの作品を作るような気持ちでやってます。

──登録者数は32万人を超えてます。これ、すごい数字ですよね。

誇りに思うんですけど、実感はなくて。30万人に見られるって想像がつかないんですよね。数字だけを見ると、いいものを作って出さないといけないなっていうプレッシャーもあるんですけど、私が楽しむことが第一かなと思っていて。自分が編集して、自分で発信できる場所があることは、ありがたいというか。全部自分でやってるし、一番自由にやらせてもらってる場所でもあるので、私はYouTubeもすごく好きです。

──メイクや料理、全力コスプレ坂など、いろいろとやってますよね。

オールジャンルなんですけど、日常系の動画が多いですね。なんでルーティンの動画が皆さんが好きなのかは自分では分からないんですけど(笑)、最近はライブも決まったので、歌のカバーを出したりしてます。

「sui sui duckさんとは
SNSでのやり取りがきっかけで
一緒にコラボレーションすることになったんです」

──カバー動画に加えて、sui sui duck「spacecraft」にフィーチャリング・ヴォーカルで参加したMVもアップされてます。どうしてコラボすることになったんですか?

InstagramのDMで「バンド組もうぜ!」ってきて。

──えー! いきなりですか。

あはははは。そうですよね。「えー!」ってなるじゃないですか(笑)。「とにかく僕の歌を聴いてください」っていうリンクが貼ってあって。面白い人いるなって、気になっちゃって。MVからアートワークから、全部、自分たちでやってるのがいいなと思って。曲もすごく良かったので、「痺れました!」って送り返したら、「じゃあ、ぜひやりましょう」ってなって。SNSでのやりとりがきっかけでやることになりました。結構、現代っぽい感じですよね。

──デジタルネイティブ世代っぽいエピソードですよね。実際に会ってみてどう感じました?

すごく楽しかったんですよ。レコーディングをしている時も、MVを撮ってる時も、どんどん出来上がる過程が楽しくて。出来上がったときに、みんなで「いいのができたね」って言い合う。その瞬間が今までにない感じだったっていうか。ちょっと青春みたいでいいなって思いましたね。

──もう1曲、「星泥棒」にもヴォーカルで参加してますが、どちらも宇宙に関するものですよね。

sui sui duckさんのアルバムが『Long time no see』っていうタイトルで、テーマが宇宙だったんですね。それも私とすごく相性が良かったし、私のイメージで曲を書いてくれたって言ってくれて。聴いたときに、「あ、これ、私だ」ってテンションが上がったし、これはいいものができる予感しかないなって思って。「spacecraft」はアップテンポで可愛くて、音が楽しい曲になってて。「星泥棒」はまた雰囲気が変わって、おしゃれで同世代の方に聴いて欲しい曲になりました。

──男性ヴォーカルとのデュエットという点ではどうですか?

まこみなで歌った時は、高校3年生で初めてだし、何もわからないから、今のありのままで行こう!っていう感じだったんですよ。今回は初めてデュエットっていう形でやって、新鮮ではありました。自分的には新境地というか、この形もいいな、うん、悪くないなって思いました(笑)。

──(笑)。昨年末にはsui sui duckのワンマンライブにもゲストで参加しました。

いい経験をさせてもらいました。彼らを身近に感じていたからこそ、ステージに立つとめっちゃカッコいいなと思って。最後に涙が出ちゃうくらい感動して。終わった後に、楽屋に戻ってくる途中の階段で、ライブ後に「よっしゃ! 優勝だー!!」って聞こえたんですよ。それが、良すぎて。「うん、あなたたちが本日の優勝だよ」って思ったし、家に帰ってからも、アドレナリンが出過ぎて眠れなかったですね。いい夜でした。

──ステージで歌ってみてどう感じました?

時間があっという間に感じました。出る前はすごく緊張してたんですけど、出てからはそんなの忘れちゃうくらい楽しくて、時間がすぎるのが早く感じたのかなって思います。