ラフ×ラフ
トップバッターで存在感。“笑顔”と自作曲で加速
15 周年を迎えた「TOKYO IDOL FESTIVAL 2025」を、LivePocket の“なべみく”が取材!真夏のお台場で広がった熱気と感動の瞬間をレポートします。
アイドルとファンが創り上げた、15周年フィナーレの一日
HEAT GARAGE で始まる濃密な熱気 涼しい屋内ながら、暗闇とライトに包まれた興奮の空間で幕開け。
多彩なステージ演出と距離感 HOT STAGE・TOROCCO PARK・浮島ステージに加え、SMILE GARDEN や DOLL FACTORY でもそれぞれ異なる魅力を体感。
フィナーレが示した“TIFは祭り”という証 SKY STAGE やフィナーレの光景が特別な記憶となり、TIF が“祭り”であることを実感。
2025年8月3日、台風一過の真夏日。お台場・青海エリアは朝から観客であふれ、強い日差し以上の熱気に包まれていた。
初めて訪れた TOKYO IDOL FESTIVAL 2025。「アイドルの聖地」と呼ばれるその場は、想像を超えるスケールと高揚感に満ち、まさに“灼熱の楽園”だった。
最初に訪れたのは Zepp DiverCity(Tokyo)。外の暑さから逃げ込んだはずが、会場内はすでに熱気でいっぱいだった。
暗転した空間にスポットライトが走ると、観客の歓声が一斉に響く。サークルを組んでオタ芸をする人、手拍子を刻む人、推しの名前を叫ぶ声が飛び交う。ライブが始まるとフロア全体が振動し、ペンライトの光が波のように広がった。屋内ならではの圧迫感と一体感に包まれ、ステージに近づくとアイドルの息遣いや表情まで伝わってきた。
Zepp DiverCity(Tokyo)で熱気を浴びた後に向かったのは、屋外最大のHOT STAGE。ステージ前はすでに観客でぎっしり埋まり、遠くからでもそのスケールに圧倒される。
太陽光が容赦なく降り注ぐ中、ファンは汗を拭いながらも声援を送り続けていた。 ステージ上ではアイドルが全身でパフォーマンス。ジャンプやターンのたびに汗が光を反射する。

その姿に数千人の歓声が重なり、青空に向かってエネルギーが立ち昇る。夏空に映える笑顔と大舞台の迫力が、強く心に焼きついた。
続いて訪れたのは、今年新設された話題の TOROCCO PARK。ステージからトロッコが滑り出すと、観客の視線と歓声が一斉に集中した。
手を振り、笑顔で声を掛けるアイドルが近づくと、客席は一気にステージそのものに変わる。 至近距離で受け取るファンサに涙ぐむファンも多かった。

バブルガンから放たれたシャボン玉が夏空にきらめくたび、大歓声がさらに高まる。 トロッコが動くたびにファンの波が揺れ、特別な一体感が広がっていった。
お台場の水辺に設置された八角形の浮島ステージ。周囲をぐるりと観客が囲み、360 度どこからでも楽しめる舞台だった。

正面からの笑顔だけでなく、横顔や背中越しの仕草までが視線に届く。メンバー同士の目配せや合図といった細やかな瞬間にも歓声が上がった。
四方から押し寄せる観客の声と、アイドルのパフォーマンスが混ざり合い、独特の一体感を生む。まさに「どこから見ても特等席」と呼べる空間だった。
少し歩いてたどり着いたSMILE GARDEN。他の会場とは違い、開放感に包まれていた。

芝生に腰を下ろす人、木陰で休む人、最前列で声を上げる人。それぞれが自分のスタイルで音楽を楽しんでいた。
両側をビルに囲む空間は音が反響し、風が吹き抜けて心地よい。リラックスした表情のアイドルや、他グループを観客として楽しむ姿も見られ、TIFらしい多様性を感じるステージだった。
日が傾き始めた頃、屋上の SKY STAGE へ。長い階段を上ると視界が開け、お台場の海と街並みが広がった。
夕陽に染まる空を背に歌うアイドルの姿は、一枚の絵画のように美しい。 観客も息をのんでその光景に見入っていた。

やがて日が沈み、フジテレビの球体展望室や街の光が輝き出す。涼しい風とともに、昼の熱狂から夜のロマンチックな空気へ。同じ景色を共有する特別な時間が流れていた。
夜になり、スタジオのDOLL FACTORYへ。中に入ると、クラブさながらの熱気に包まれていた。

中央の DJ ブースからはアイドルソングのリミックスが次々と繋がり、観客は自由に体を揺らす。 秋葉原MOGRAとのコラボでは、往年の名曲や定番曲が流れ、フロアは大合唱の渦に。
アイドル本人が飛び入りで登場する瞬間もあり、歓声はさらに大きくなった。「観る」だけでなく、「一緒に踊り、歌う」体験が生まれる──TIF の新しい楽しみ方を象徴するステージだった。
最後に戻ったのは、メインのHOT STAGE。昼間を超える熱気に包まれ、会場全体が揺れていた。
ステージを埋め尽くすペンライトの光。夜空に大歓声が響き渡る。

今日一日で見た笑顔、汗、涙──。様々なステージの記憶が走馬灯のようによみがえる。
フィナーレでは、出演アイドルがグループやコラボで次々と登場。特別感を増すパフォーマンスが続いた。
やがて全てのアイドルが舞台を後にし、会場は大きな拍手に包まれる。感謝、達成感、そして高揚感。それぞれの思いが交錯し、15周年の夜が幕を閉じた
朝から夜まで、汗だくになりながら歩き回った一日。売店や自販機で買ったドリンクは4~5本。スマホの歩数は、普段の4倍を記録していた。
それでも疲れを忘れるほど、心は興奮と感動で満たされていた。
TIFは単なる夏フェスでも、ライブイベントでもない。アイドルとファンが共に創り上げる「祭り」であり、熱い想いが交差する「特別な場所」だ。
初めて触れたその世界で、アイドルの力と、支えるファンの情熱を全身で感じることができた。この熱狂と感動を胸に、また来年の夏、この祭りに参加しようと心に誓った。
アイドルインタビュー: ステージを終えた彼女たちの “いまの声”