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SPECIAL INTERVIEW
高橋まこと (JET SET BOYS・ドラマー)

ライブ・シーンの中心でビートを刻み続けた
高橋まことが語る「ライブハウス」

撮影/三浦孝明 インタビュー・文/宮本英夫
 
高橋まこと(JET SET BOYS・ドラマー)
1954年1月6日生まれ。福島県福島市出身。「ミスター・エイトビート」「原子のドラム:ATOMIC DRUM」の異名を持つ、1987年に解散した日本屈指の伝説的ロックバンド元BOØWYのドラマー。BOØWY後は De+LAXに加入。その後、数々のミュージシャンのサポートやソロ活動を経て、そして2016年還暦を過ぎて自身最後のバンドとなるJETSETBOYS を結成。6月にアルバムをリリースし、初の全国ツアーを大盛況で終了させた。また、東日本大震災での故郷・福島県の復興のため全国各地にて復興支援ライブも精力的に開催している。
・「CROSS OVER JAPAN」
■Information
アルバム『JET SET BOYS』
HHCL-0001 ¥3,000(税抜)
2016.06.01 on sale
 01. HI!VOIR
02. ZIPPER DPWN
03. LEVIATHAN
04. ROOM 504
05. STRAYED
06. PASTA
07. HI!CENTER-interlude-
08. PROMENADE
09. BAD COMPANY
10. GET SET
11. STANDING THERE
12. SAYONARA
13. THE THEME OF JET SET BOYS
■JET SET BOYS
公式YouTubeチャンネル
■JET SET BOYS
オフィシャルサイト
■高橋まこと
オフィシャルサイト
■高橋まこと
オフィシャルTwitter
高橋まこと、62歳。職業、ドラマー。日本のロック・シーンに巨大な足跡を残すBOØWYから、今年結成されたJET SET BOYSに至るまで、時代を超えて強力無比なエイトビートを刻み続けてきた男。<ライブハウス>というテーマを語るのに、1970年代から2010年代まで、常にライブ・シーンの真っ只中に身を置いてきた、彼ほどふさわしい男はいないだろう。あの時彼は、何を思っていたのか。そして今、何を思うのか。話はまず、高橋まことにとって最も重要なライブハウス、新宿LOFTから始まる。
新宿LOFTは、やっぱりホームだね。
みんな仲よかったよ。
■先日、JET SET BOYSで新宿LOFTに出演された時に、「ただいま!」と言っていたのが印象的でした。やはりあそこは、特別な場所ですか。
あそこはやっぱりホームだね。移転したけど(*1999年に現在の場所へ移転)、昔のままの作りだから。テーブルとか、舞台のセットとか、床とか、昔の雰囲気になるべく近づけるように、全部持ってきたからね。楽屋のテーブルも、バーカウンターにあるでっかい時計も。雰囲気はけっこうそのままだよ。
■最初にLOFTに出たのは、BOØWYの時ですよね。
そう。だいたい、俺が一番最初にBOØWYを見に行ったのがLOFTだから(*1981年5月11日。初期メンバーによる“暴威”のLOFT初ステージ)。メンバーになって、一番最初に出たのもLOFT。
■当時から、ステイタスのあるハコだった。
うん。俺が東京に出てきたのは、1976年か77年だと思うけど、ライブは何回か見に行ってるんだよ。コンディション・グリーンとかね。あの頃は、レンガの壁があって、ステージを前にして右手が楽屋なんだけど、その手前にトイレがあって、そこに潜水艦のオブジェみたいなのが置いてあった。俺たちが出てた頃にはそれはなくて、壁も半分取っ払っちゃってたけど。
■時代で言うと、パンクやニューウェーブが全盛ですか。
全部入り乱れてたね。でも石井聰互さんの『爆裂都市』に出てるバンドとか、あんまりよくわかんなかったな。何やってんだこいつら、ヘタクソな演奏してんじゃねえよって(笑)。俺はほら、髪の毛長くてハードロッカーだったから。
■ああ、パンクとハードロックは、はっきりと住み分けがありましたね。
ただそれも、LOFTとかでぐだぐだに混じり合うと、それもこれも関係ねえやってなるから。けっこう仲よかったよ。布袋(寅泰)なんか、いじめられたりしてたけどね。ジャン=ジャック・バーネル(ザ・ストラングラーズ)が来て、ARBと一緒にやった時に、ジャンが布袋に目をつけて。自分よりデカイ奴がいるって(笑)。ちょっかい出してたのを覚えてるな。
■それは怖い(笑)。ジャンは空手有段者ですからね。
そうそう。日本に空手を習いに来て、キース(ARB)の家に泊まってた。そんなこともあったね。
■そういうバンドたちが、混ざり合う場所として、新宿LOFTがあったと。
LOFTには、本当に世話になったな。今みたいに“名前を入れておいてください”とか、そんなのないから。ぶらっと行って、“よう!”って入っちゃう。俺はよくPAの横で見てたからね。中は混んでるから、「ちょっとここいい?」「いいっすよ」って。けっこう見たよ。スタークラブが初めてLOFTに出た時も見たし、ローザ・ルクセンブルグとか、水戸華之助のアンジーとかも。どこの田舎もんだこいつらって思ったけどね(笑)。LOFTで初めてやるバンドは、ちょっと見とこうかって、よく行ってたな。
■まさにホーム。
あそこに何回も泊まったことあるもん。電車もねえし、帰るのめんどくせえから泊まらせてくれる?って。ベンチの上で寝てたりしたよ。
■それを許す空気があったんでしょうね。ファミリーな感じというか。
何かというと、みんな来てたから。打ち上げで場所が足りなくて、ステージの上にテーブル上げて、打ち上げやってた。たいていそうだよ、俺たちが行ってた頃は。沖縄のHEART BEATSとか、アナーキー、ARBとか、みんなよく来てた。でも、金払った覚えはないんだけど、なんで酒が飲めたのか、今でも不思議なんだよね。
■それはLOFT様が偉いとしか(笑)。
だってみんな、本当にお金持ってないもん。ボトルを1本だけ入れて、ずっとキープ。そしたら、いつ行っても瓶の口まで酒が入ってる。店の奴が余った酒を入れてくれるんだよね。名前を書かないで、棚の一番端のうしろに置いといて。名前を書くと、“まことのボトルなら飲んじゃおう”ってなるから。飲ませねえぞと思って、奥に隠しておいた。で、「俺の」って言うとすぐ出してくれるんだよ。
■いい話ですねえ。
よくあれで、ちゃんとやれたよなあ。だって、どんなに客が少なくても、バンドへの(チャージ)バックは7割ぐらいあったんだよ。今みたいに、100人入らねえとバックが下がるとかじゃなくて、7割だよ。これ書いていいよ。要は、ミュージシャンに手厚かったってことだから。
■そうですね。
店は大変だと思うけどね。でもミュージシャンにしてみたら、7割バックはおいしいよね。今時ないもん。ただ、今は数が増えすぎたというものもあるんだよね。バンドの取り合いになってるところもあるから、ブッキング力がないと毎日埋まらねえじゃん? 昔はバンドの数が少ないから、小屋の数が少なくてもよかったし、反対に小屋のほうがバンドを選べるということがあったから。LOFTは、平日の昼とか、オーディション・ライブをよくやってたもん。そこからよさげなのを選んで、まず平日の夜から出てみろとかね。
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