VOICES FROM WOOFER|代々木発、トークライブの舞台
話す人も、聞く人も、ここにいてよかったと思える場所にしたい
A Talk Club WOOFER白井さんが語る、トークライブへのこだわりと“居心地”のつくり方
代々木駅近くにある、トークライブ専門のライブハウス「A Talk Club WOOFER」。「出演者との距離を近づけたい」- そんな思いから、ステージや照明、配信、フードにまでこだわった空間づくりを行ってきた。トークに特化したこの場所をどう築いてきたのか、店長・白井絢介さんに話を聞いた。
壇上の高さは、演者とお客さんの距離を決める
「ステージを低くしたのは、お客さんと出演者ができるだけフラットな目線で過ごせるようにしたかったからです。ライブ中に「一緒に飲んでいるような空気感」が自然と生まれるのが、WOOFERの特徴だと思います。最初は物理的な制限もありましたが、今ではそれがこの場所らしさになっています。」
20年続けた場所を離れて、自分の店を持つという選択
「LOFT で長く働く中で、いずれは自分の店を持ちたいという思いがずっとありました。コロナ禍で現場が止まり、状況が大きく変わったタイミングで、逆にチャンスだと感じたんです。初めての物件探しも含めて、すべてが手探りでしたが、今こうして代々木にWOOFERを構えることができて、本当によかったと思っています。」
楽しいからこそ続けられた。だからこそ、次は自分の店で
「決して恵まれた待遇ではありませんでしたが、現場は本当に楽しくて、関わる人たちにも恵まれていたことが大きな支えでした。続ける中で「いつかは自分の店を持ちたい」という思いも強くなっていきました。コロナという大きな転機があったからこそ、その想いに踏ん切りがついたのだと思います。」
トークライブ×大衆酒場というスタイル
「トークライブを楽しむ空間として、「お酒とフード」にもこだわっています。日本酒やキンミヤ焼酎など、他では見かけないラインナップを揃えたり、スパイスから仕込むカレーなど、居酒屋に負けない味を意識しています。WOOFERに来た人が「飲みやすいし、美味しかった」と感じてくれることが、何よりの励みです。」
この場所だから生まれるイベントがある
「芸人さんや演者さんとの相性を重視しています。WOOFERの空気に合うか、お酒を飲みながらのライブにフィットするかを考えて声をかけています。距離が近くてフラットなこの空間だからこそできる企画があると思っていますし、「またWOOFERでやりたい」と思ってもらえるイベントを一つずつ積み重ねていきたいですね。」
強い街に囲まれた、ちょっと不思議で静かな街
「新宿や原宿に囲まれていながら、代々木には“ちょうどいい静けさ”があるんです。コロナ禍で空き物件も多く、初めての物件探しの中で、偶然にも今の場所とご縁がありました。都会の真ん中にありながら、WOOFERのような空間を受け入れてくれる余白のある町だと思います。」
何もない、だからこそ面白くできる
「代々木って、用がなければなかなか降りない街かもしれません。でも、だからこそここに「目的のある場所」を作れると思ったんです。今はちょうど変化の時期で、老舗のお店も少なくなりつつある中で、新しい動きが生まれやすい。WOOFERを通じて、代々木に来る理由をつくっていきたいと思っています。」
た来たいと思ってもらえる場所でありたい
「派手な広報よりも、出演者やお客さんが「またここでやりたい」「また来たい」と思ってくれることが一番だと考えています。トークライブは全国どこでもできますが、それでも「WOOFERが好き」と言ってもらえるように、空間や体験にこだわり続けたいです。」
スピード感と柔軟性、現場が欲しい機能が揃っている
「自分でチケット販売ページをすぐに作れて、予約投稿や修正も簡単。急な対応にも強いのがLivePocketの魅力です。使い慣れると数分で販売準備ができるのも助かります。
今ではWOOFERの自主企画はすべてLivePocket で運用していて、現場目線で一番使いやすいチケットサービスだと思っています。」
話す人も、聞く人も、“ここにいてよかった”と思える場所を。
白井さんが追い求めるのは、トークとお酒が自然に混ざり合う、居心地のいい夜。
代々木から広がるトークカルチャーが、今日もまた、新しい会話と出会いを生み出している。
