INTERVIEW

toybee 冨塚さんが語る、背中合わせで鳴らす“TOYROCK”

下北沢を拠点に年間約50本のライブを重ねるtoybee。バンド歴15〜16年の冨塚さんは、2021年にtoybeeを結成し今年で4年目。 2026年1月31日、下北沢CLUB QueでTHEイナズマ戦隊との2マンを開催。新作EP『TOYROCK INOVATION』のレコ発に臨みます。

止まりかけた音楽人生を、もう一度動かしたかった

冨塚さんインタビュー写真

「高校1年でバンドを始めて、前のバンドは2019年にメジャーデビューしたんですけど、コロナで解散して。そこから“やめたくない”って気持ちで2021年にtoybeeを始めました。バンド歴で言うと15、6年くらいですね」

かわいさと毒。明るさと暗さ

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「覚えやすくて、この世にない名前にしたかったんです。toyは可愛い、beeは可愛いけど毒がある。僕自身も明るく見られるけど歌詞は暗いことを書いてたので、両方入れました。逆っぽい言葉を合わせるの、昔から好きで」

明るく見られがちだけど、歌詞はわりと暗い

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「中学で1年くらい、誰とも喋れない時期があって。いじめられてたんですよ。そこから戻ったんですけど、“明るさって急になくなるんだな”って感覚は残ってて。今も明るい自分と暗い自分が混ざってると思います」

toybeeの音楽はサラダボウル

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「3人とも好きな音楽が全然違うんです。たいちゃんはハードなのも聴くし、ジュンは昔のロックやブルースに詳しい。僕もパワーポップも好きだし、アニメの曲が好きだったりもする」
「そこをリスペクトできるから、最後に僕が解釈して“味付け”する。混ざってるけど、ちゃんとtoybeeになる感じです」

解散したくないから、3人で“続ける仕組み”を作った

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「このままだと続けられないかもって時があって。みんながアルバイトになったら解散に向かう気がして、絶対それ嫌だったんです。“この3人で会社作って一生やろう”って」
「大きいプリンター買って、Tシャツを自分たちで作れるようにしました。1枚からでもやります。後輩バンドの小ロットも全然やりたいです」

二位さんのブッキングは、一度も断ったことがない

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「toybeeで東京で最初に出たのがCLUB Queで。二位さんに“これ出ない?”って言われたライブは断ったことないです。“二位さんが言うなら全部聞く”って決めてます。バンドを愛してくれてるのが伝わるし、一緒にいると楽しいんですよね」

CLUB Queで鳴らすのは、toybeeの“今の全部”

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「1月31日にCLUB QueでTHEイナズマ戦隊さんと2マンです。新作のレコ発で、初披露の場になると思います。ぜひ来てください。TOYROCKで侵略させてください、お願いします」

誰よりもキャッチーでポップなロックンロール=TOYROCK

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「toybeeだけの新ジャンルって言って“TOYROCK”を掲げました。“デビューアルバム作るなら”って気持ちで、今のtoybeeを5曲に詰めた1枚です。日本全国、果ては世界まで“侵略”していくぞっていう覚悟も入ってます」

怖いと思ってたけど、ぜんぜん違った

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「CLUB Queの縁で上田ケンジさんに入ってもらいました。初めて“プロデューサーと作る”をやったんですけど、めちゃくちゃ楽しいです」
「弾き語りデモを持っていって、5人で話して膨らませる。演奏してる時間より、ディスカッションしてる時間の方が長いです」

背中を預け合って、全国へ。最後は武道館

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「真正面で“頑張ろうぜ”って言うのはちょっと恥ずかしい。でも“俺こっちで頑張ってくるから、みんなも日々の生活頑張ろうぜ”って背中合わせで思ってます。お互いに支え合ってる感じですね」

「2026年は全国ツアーをやりたいです。去年、大阪で初めてワンマンができて、遠くでも待ってくれる人がいるのが嬉しかったので、これを増やしたい」

「最終的には武道館。事務所もレーベルもなくセルフなんですけど、だからこそ出会いを増やしたいし、手伝ってくれる人とも出会いたいです」

かわいさと毒、明るさと暗さ――
背中合わせで鳴る“TOYROCK”

止まりかけた音楽人生を動かすために、toybeeは始まった。続けるために会社を作り、音源は“ライブで鳴らせる音”だけに絞る。選択はいつも現実的なのに、言葉はやけにまっすぐで熱い。

そして冨塚さんが何度も口にするのが、「背中合わせ」という距離感だ。真正面で鼓舞するんじゃなく、同じ方向を向いて、互いの生活を押し合う。

1月31日、下北沢CLUB Queで鳴るのは、その関係ごと抱えたロックンロール。思い出したくなる夜が、また次の一歩を連れてくる。

冨塚さんとなべみくのインタビュー写真