INTERVIEW

VOICES FROM LOFT|その床に刻まれたもの
ライブハウスは、カルチャーの発信地でありたい

「いい音楽に誰よりも早く出会いたい」- そんな思いから始まったライブハウス人生。西新宿から歌舞伎町へと舞台を移し、まもなく50周年を迎える新宿LOFT。その歩みと未来について、長年ブッキングを担う樋口さんにお話を伺いました。

変わらぬ一松模様の床とともに歩んできた、ライブハウスの原点

LOFTステージの写真

「市松模様の床は西新宿時代から変わらず、今のLOFTにも息づいています。移転して今年で49年、来年でついに50周年。スタッフと一緒に記念企画を準備中です。」

SPITZやTHE YELLOW MONKEYに出会いたくて──その思いが、すべての始まりだった。

樋口さんインタビュー写真

「音楽ビジネスを学んだ後、西新宿LOFTにアルバイトで入り、99年の移転と同時にブッキング担当に。好きなバンドと出会えるかも、という気持ちから始まりました。」

ポップスをLOFTに──20代の感性が切り開いた新しい空気

LOFTの店内写真

「ポップス系バンドを集めた初企画を自由に任せてもらえたのが自信になりました。自分なりの視点でLOFTを彩れた実感があります。」

志村くんのまっすぐな目。真摯さが人を伸ばしていく

LOFTの店内写真

「フジファブリックの志村くんは、若くして常に冷静にバンドを見つめていた。真摯な姿勢が多くの人を惹きつけたと思います。」

“好き”から“届けたい”へ。視点が変われば責任も変わる

LOFTの楽屋写真

「昔は「好きだから呼ぶ」でしたが、今は「お客さんや出演者にとって意味のある一日をつくる」ことを意識しています。未完成でも「また観たい」と思えるアーティストなら、再度声をかけます。」

歴史は誰かが継ぐもの。だからこそ次世代と共に

樋口さんインタビュー写真

「若い人が「こんな企画をやりたい」と思える環境をつくり、感性を生かしてLOFTの未来を一緒に築いていきたいです。」

SNSがあっても、お客さんを動かすのは“音”の力

樋口さんインタビュー写真

「情報が届くスピードは上がったけど、人を本当に動かすのは今も“音楽の力”。私は再生回数より「曲の良さ」でアーティストを見ています。」

“また来たい”と思えるライブハウスであるために

LOFT店内写真

「演劇やキャラクターショーなど、新しいジャンルも受け入れていきたい。初めて来た人が「また来たい」と思える、カルチャーの発信地を目指します。」

現場の動きに合わせやすい、便利なツール

LOFTのホール写真

「公演が急に決まっても、その日のうちに販売開始できるスピード感は本当に助かっています。
さらに、手数料の設定を柔軟に選べるのも大きなメリット。イベントごとに主催者かお客様、どちらが負担するかを調整できるのは現場目線に合っています。

販売ページの修正や変更もすぐ反映されるので、スタッフにも好評です。コロナ禍の払い戻し対応もスムーズでした。
使いやすさ、スピード感、柔軟性 -全部が今の現場にフィットしていると実感しています。

いい音楽に、誰よりも早く出会いたい――その想いがすべての始まりだった。

樋口さんが見つめるのは、音楽が生まれ、受け継がれていく“現場の力”。

西新宿から歌舞伎町へ、50年の軌跡を重ねてきたLOFTが、今日もまた“ライブハウスの原点”を鳴らしている。

樋口さんとなべみくのインタビュー写真