邦人初グラミー賞ヴァイオリニスト、徳永慶子がプロデュースするコンサートシリーズ、『音楽でめぐる世界旅行』第4弾では、今までとは一味違う「世界の裏側」の旅にご案内します。
ジュリアード音楽院に学び、その後もニューヨークを起点に世界中で演奏活動と続ける徳永慶子と、チェコ・プラハで研鑽を積み、日本全国で活躍する実力派ピアニスト、小田裕之。17年の共演歴を持つ二人が奏でる音楽と共に、ミステリアスかつ妖艶なクラシック音楽に身も心も委ねてみませんか?
【プログラム】
ドビュッシー ヴァイオリンソナタ
シマノフスキ アレトゥーサの泉
タルティーニ 悪魔のトリル
ベートーヴェン クロイツェルソナタ
徳永慶子 ヴァイオリン・MC
邦人ヴァイオリニスト初のグラミー賞受賞者、徳永慶子の活動拠点はニューヨーク。米国ストリングス誌は彼女の演奏について、「しなやかに宙を舞いながら心の奥底まで問いかけてくるような音色が、純粋で透明な弓さばきによって彩られて観客を魅了した」と絶賛した。
横浜市栄区出身。高校2年生で単身渡米し、ジュリアード音楽院予科に編入。その後同楽院より学士、修士号およびアーティスト・ディプロマを得た。2005年から2019年までアタッカ・カルテットに所属したほか、ソリストとしてはこれまでにスペイン国立管弦楽団、バルセロナ=カタルーニャ管弦楽団などと多数共演。2021年にはアジアの伝統芸能とクラシック音楽の共存・繁栄を願い、東西古今楽器アンサンブルINTERWOVENを創設し北米各地で演奏活動を展開。教育活動にも熱心に取り組んでおり、現在フォーダム大学で個人指導を行っている。また、時折漫画家としてインスタグラムで自身の生い立ち等をコミックエッセイ形式で綴り好評を得ている。
使用楽器は匿名のスポンサーから永久貸与されている1845年製のJ.B. Vuillaume、弓は1850年ごろのNicolas Maireの作品を愛用している。
小田裕之 ピアノ・MC
1975年札幌生まれ。1998年、桐朋学園大学ピアノ科を首席で卒業し、プラハ芸術アカデミー研究科にて研鑽を積んだ。大阪センチュリー響、フィラルモニカ・ブラショフと共演。
2017年、CD「ヴルタヴァの風に乗せて」が読売新聞夕刊サウンズBOX推薦盤に選出。2019年、音楽現代3月号に於いては「邦人“昇龍”ピアニスト12人を推す(著:浅岡弘和)」に紹介。2021年、日本室内楽振興財団の主催を含む全国7都市での徳永慶子ピアノトリオツアーに参加。2022年、ベートーヴェン生誕250周年記念ピアノソナタ全曲演奏会に「第29番ハンマークラヴィーア」で出演。日本クロアチア音楽協会例会にてリサイタル。日本ブラームス協会例会にて「ソナタ第3番」、「交響曲第4番(十川菜穂との4手)」他を演奏。
現在、桐朋学園大学非常勤講師、全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員・課題曲選定委員、2014年度ピティナ特別指導者賞受賞、日本ショパン協会正会員、スタインウェイ・エデュケーショナル・パートナー、国際マルティヌー協会会員。