(第14回)オンライン教育セミナー
自閉スペクトラム症のある子の「できる」をかなえる!
「構造化」のための支援ツールを学ぼう!第2弾
2/20(日)&3月6日(日)
午前10時~12時
※見逃し配信あり!(1週間)
本セミナーは、2021年に出版されました同名の著書に基づいて、書籍の中だけでは語りきれなかった特別支援教育の場にいる子どもへの多様な支援のあり方に関する学びの続編です。自閉スペクトラム症(以下、ASD)など、特性のある子どもの行動の背景を理解するための視点、教育的な支援を充実させていくためのテーラーメイド(※)な方法について学びます。
※テーラーメイド(taylor made)とは、特別に仕立てること、転じて、1人1人の子どもさんに合った方法という意味です。
今回は、共に支援の方法や行動観察など、具体的な手続きを共有しながら伴走してきた、保護者の御一人にも御登壇いただきます。教師目線だけではない、家庭からみる学齢期における支援のあり方や当時の想いなどについても知ることができる機会にしたいと考えております。
ASDのある子どもに寄り添うための手立てとは、視覚的に理解することの方が容易いというような「学習スタイル」を理解し、個の特性に応じて支援を整えていくことにあります。このことが、個別的にも集団の中にあっても、子どもの不安を軽減し、支援者との信頼関係を築いてゆくことになると考えています。
本セミナーで御紹介する「構造化」とは、個別の特性や好み、強みを活かした合理的配慮といえます。ASDのある人には、言葉による情報のやり取りの苦手さや対人関係の困難さを抱えやすい特性があります。そのため、支援者には、具体的なモノ(アイデア)を提案しながら対話を重ねる柔軟性と発想力が必要です。
その大きなポイントは、「モノを介してコミュニケーションする」ということです。
セミナーでは、ASDのある人の理解を助け、「できる」を導くための考え方や具体的な方法について、実践例を交えて紹介いたします。また、その実践例に対し、理論的な視点からも整理します。参加者の皆様が、それぞれの現場で明日からの実践へと生かせるスキルと意欲を高められる、そのような内容をお届けすることができれば大変嬉しく思います。
先手の支援を創造しながら、子ども達の安心を支えていく。このことが、良き支援者としての成長と喜びに結びついていくものと信じています。
多くの方の御参加をお待ちしております。
第1回 2月20日(日)午前10時~12時
テーマ「構造化支援ツール ~個別編~」
この回では、佐々木先生のご著書「自閉スペクトラム症のある子の『できる』をかなえる!構造化のための支援ツール 個別編」(2021年6月発刊 明治図書)の中で紹介されているツールのいくつかを書籍ではお伝えしにくいエピソードまで含めて解説していきます。実際にツールを使われた子どもさんの保護者の方もご登壇いただき、家庭と学校の連携についてもお話を伺う予定です。
第2回 3月6日(日)午前10時~12時
テーマ「構造化支援ツール ~集団編~」
この回では、佐々木先生のご著書「自閉スペクトラム症のある子の『できる』をかなえる!構造化のための支援ツール 集団編」(2021年6月発刊 明治図書)の中で紹介されているツールのいくつかをお伝えしていきます。「集団で構造化?」と思われている方、是非ご参加ください!
●講師プロフィール
佐々木敏幸(ささき・としゆき)先生
東京都立港特別支援学校 研究主任。修士(美術/教職)。青年海外協力隊(エジプト・美術)を経て現職。
<主な著作>
共著『自閉スペクトラム症のある子の「できる」をかなえる! 構造化のための支援ツール』個別編および集団編(明治図書出版)、『美術の授業のつくりかた』(武蔵野美術大学出版局)、分担執筆『よくわかる!自閉症スペクトラムのための環境づくり』(学研プラス)、『新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子の道徳教育実践』(ジアース教育新社)、『特別支援教育の実践情報』(明治図書)で連載『広がれ!自分らしさを引き出す「おもしろ」図工・美術の授業』2020〜2021年度担当(明治図書)