あらゆる場所で効率化・管理化が進むなか、他者への想像力を養うためにはどうすればいいのか。そのような問題をさまざまな領域から研究してきたのが、東京科学大学の「利他プロジェクト」である。
11月15日に刊行される『遊びと利他』(集英社新書)は、映画研究者・批評家の北村匡平氏が公園のフィールドワークから「利他」を生み出す場所を探し求めた新書。本書の刊行を記念し、「利他プロジェクト」立ち上げに関わり『「利他」とは何か』(集英社新書)、『料理と利他』『思いがけず利他』(ともにミシマ社)などの著作でも知られる政治学者の中島岳志氏とともに、「利他」が生まれる場所作りについて考える。