アメリカのコミック・ジャーナリスト、ジョー・サッコ『ガザ 欄外の声を求めて FOOTNOTES IN GAZA』(早尾貴紀 訳)の刊行を記念してトークイベントを開催します。
1956年にパレスチナのガザの2つの街、ハーンユ-ニスとラファハで起きたイスラエル軍によるパレスチナ人への大量虐殺事件に着目した著者が、当時も今もほとんど報道されることなく歴史の「欄外」へ追いやられそうな事件を丁寧な取材と迫力ある筆力でで浮かび上がらせる。現在ガザで起きている凄惨な出来事は、この歴史と地続きである。
本書の翻訳・解説を担当したパレスチナ/イスラエル研究の早尾貴紀さんと、『蘇るパレスチナ 語りはじめた難民たちの証言』などの著書があるアラブ近現代史の専門家、藤田進さんに、おふたりのパレスチナ滞在・取材時の現地の人々の声を紹介しつつ、大きな歴史の中での現在のガザの状況、なぜ歴史は繰り返すのか、ガザの過去と現在、そして未来について語っていただきます。

