FEBRURARY 2018
<逗子葉山映画女子のススメ 第1弾>
大切な「記憶」がある。
2月のピクチャーズデプト・シネマセレクションvol. 10では、
特別企画として、葉山に生まれ育ち、大学で映画評論を学んだ高木雛氏(22歳)を
プロデューサーに迎え、地元に映画館を作るという目標に向けて
「地元の人に見せたい映画」を上映する企画、
題して、
逗子葉山映画女子のススメ
を3回に渡り開催します。
第1弾の上映作品は
(上映時間 104分)
上映後には、高木雛による映画評論トークも予定しています。
それは、厳しい島での暮らしや神への信仰などから生まれた
「アーグ」と「神歌」だ。
老婆達は語る。
かつて厳しい生活と信仰と唄が
切っても切り離せないひとつの時代があったことを。
そして今も老婆達の心を映すかのように、
この島の御嶽では、神事の火が数百年に渡り
人から人へと受け継がれ、神女達が生きる願いとともに
「神歌」を神に捧げている。
ことは音楽家の久保田麻琴が、
島でそれらの貴重な唄に出会ったことに始まった。
本作は、その唄を生んだ人々の暮らしを追うなかで、
失われようとしている根源的な自然への怖れと生きることへの
希望を見出したドキュメンタリーである。
監督の大西功一は、秘められた島の神事を追い、
生活と信仰と唄がひとつだった時代を記憶する
最後の世代である老人達を温かく見守りながら、
かつての島の暮らしをスクリーンに鮮やかに浮かび上がらせた。
老婆達が神唄を歌う時、
不思議な懐かしさがすべての人々の心を打つ。
【沖縄宮古島】
東京から南西に2040km、沖縄本島から南西に310km、
台北から380kmのところに位置する人口およそ5万5千人の島。
霊場である御嶽での神事は、島外の者には容易く触れることのできない
神聖な行いとされてきた。
また、薩摩支配下の琉球王府によって
1637年から1903年まで課せられた「人頭税」のため、
人々は塗炭の苦しみを味わったとされる。
映画公式サイト http://sketchesofmyahk.com/
ピクチャーズデプト http://www.picturesdept.com