3月11日(水) DCP上映
14:30〜16:44 『リダウト』(134分)各回入替制
18:30〜20:44 『リダウト』(134分)各回入替制
◎1枚のチケットで鑑賞できるのは、1作品のみです
◎2作品を観るには、2枚のチケットが必要です。
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3/7(土)『クレマスター』4作、『拘束のドローイング9』(単券):
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3/8(日)『拘束のドローイング9』トーク付、『クレマスター3』(単券):
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【緊急決定】マシュー・バーニー『リダウト』プラス
米国の美術家、マシュー・バーニー。
彼は少年時代をアイダホ州で過ごしている。ロッキー山脈が「天然の要塞(ようさい)」となり独特な文化を持つ、と作家本人が言うアイダホ。
その雪山を舞台に、自然と人間、動物の関係を描いたのが、最新フィルム『リダウト』(2018)である。タイトルの「リダウト(REDOUBT)」とは、英語で「要塞(ようさい)」という意味。
そんなフィルム作品『リダウト』は、全国順次公開中。この度、特別に東京都写真美術館ホールでの緊急上映が決定した。4Kの映像と7.1chのサウンドでの再映となる。
あわせて、マシュー・バーニーの伝説的フィルム作品『クレマスター』サイクル全5部作(1994-2002)、ビョークと協働したフィルム『拘束のドローイング9』(2005)を35mmフィルムで上映する。
マシュー・バーニー新作フィルム『リダウト』(2018)
原題:REDOUBT
2018年/アメリカ/134分03秒/4K DCP/7.1chサラウンド/台詞なし
制作・脚本・監督:マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・べプラー
撮影監督:ペーター・シュトリートマン
編集:キャサリン・マケリー
製作:マシュー・バーニー、セイディ・コールズ、バーバラ・グラッドストーン
プロデューサー:マイク・べロン
照明:クリス・ウィジェット
振付:エレノア・バウアー
プロダクション・デザイン:Kanoa Baysa
アートディレクター:Jade Archuleta-Gans
出演:
アネット・ワクター(ディアナ役):ライフル射撃米国代表選手
エレノア・バウアー(コーリング・ヴァージン役):振付師・ダンサー
ローラ・ストークス(トラッキング・ヴァージン役):ダンサー・アーティスト・コントーショニスト(曲芸師)
K.J.ホームズ(電気めっき師役):ダンスアーティスト・歌手・詩人・女優
マシュー・バーニー(銅板彫刻師役)
サンドラ・ラムッシュ(フープパフォーマー役):ネイティブアメリカン・フープダンスのパフォーマー
配給:トモ・スズキ・ジャパン
後援:アメリカ大使館
協力:Matthew Barney、Gladstone Gallery New York and Brussels、Angie Naoko
舞台はアイダホ州ソートゥース山脈。全体は6つのパートでなり、6昼夜を描く。そして、登場人物は6名。
そんな『リダウト』は、ギリシャ神話「ディアナとアクタイオン」を下敷きにしている。
神話によると、ディアナは狩猟の女神。貞節の女神とも解釈される。その女神が森の中で水浴しているところに、猟師のアクタイオンが迷い込んでしまう。恥ずかしさで顔を赤らめるディアナ、その裸体を隠そうとするニンフ(妖精)たち。しかし、ハンターのアクタイオンは、女神の裸を見てしまうのだ。
すると、彼の頭から角が生え、鹿の姿に変貌。かつて鹿狩りの名手として、猟犬に鹿を追わせてきたアクタイオンだが、今度は自分が鹿となり、猟犬に追われる立場になる。
そんな神話をそのまま描かず、自作の中に取り込んだ『リダウト』は、台詞は一切なく、ダンスや身体を用いたコミュニケーションを図っている。
マシュー・バーニー本人も出演。雪山でスケッチをするがごとく、銅板にエッチングする様子が、身体に負荷をかけて作品制作に挑む《拘束のドローイング》シリーズにも通じるか?彫刻やインスタレーションで発表した電気めっきを施すシリーズの制作ドキュメントとも読み取れよう。
写真:Matthew Barney, Redoubt, 2018. Production still. © Matthew Barney,
courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels, and Sadie Coles HQ, London. Photo: Hugo Glendinning