日本未来学会(会長:公文俊平)メディア部会であるデジタル・エンターティメント研究会(代表:橘川幸夫)は、来たる6月17日(日)に公開トークライブ vol.2「ゲームと文学―『1973年のピンボール』から『レディ・プレイヤー1』まで」を開催いたします。本イベントは、ビデオゲームをはじめ広く「ゲーム」を扱った文学作品を10年単位で紹介し、これからの「ゲーム」と「文学」のあり方を考えよう、というものです。
未来のVRゲームを題材にした小説『レディ・プレイヤー1(邦題:ゲームウォーズ)』の映画化や、4月刊行の“伝説のプロゲーマー”による自伝的小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』が話題を博すなど、「ゲームと文学」の関係に、いま新たな潮流が起こりつつあります。
『ポケモンGO』登場後の拡張現実ゲームのインパクトや「eスポーツ」ブームなどを背景に、ゲームをプレイする人々の体験が、時代の現実を映し出す普遍的な題材として、現代文学を再び活性化し始めているのだと言えるでしょう。
今回のトークライブでは、歴代のエポックメーキングとなった小説作品を振り返りながら、ゲームと文学のホットな化学反応を一望します!
名称 ゲームと文学―『1973年のピンボール』から『レディ・プレイヤー1』まで
主催 日本未来学会 デジタル・エンターティメント研究会
日時 2018年6月17日(日) 13:30開場 14:00開演 ※日程を変更いたしました。
会場 桜神宮会館(東京都世田谷区新町3-21-3、東急田園都市線桜新町駅北口徒歩2分)
http://www.sakura.jingu.net/access.html
料金 前売 1,000円/当日 1,500円
登壇者(予定) 橘川幸夫(株式会社デジタルメディア研究所所長)
中川大地(評論家/編集者 明治大学野生の科学研究所研究員)
野安ゆきお(ゲームジャーナリスト)
平井太郎(編集/ライター 株式会社レッドタビー)
高橋信之(株式会社スタジオ・ハードデラックス代表取締役)
浅野耕一郎(ゲームクリエイター)
山肩大佑(リアル脱出・謎解きゲームプロデューサー) ほか
構成(内容は変更される可能性があります)
第1部 ビブリオトーク:ゲーム小説クロニクル
「ゲーム」をテーマにしたエポックメーキングな小説たちを、デジタルゲーム登場前夜の1980年代から2010年代の現在まで、登壇者それぞれのお薦めの作品とその背景ごと、ビブリオトーク*形式で紹介していきます。ゲームと文学の交錯から、どんな時代の息吹が見えてくるのか!?
【紹介作】村上春樹『1973年のピンボール』/いとうせいこう『ノーライフキング』/田尻智『パックランドでつかまえて』/渡辺浩弐『1999年のゲームキッズ』/大塚ギチ『トウキョウヘッド』/桜坂洋『All You Need Is Kill』/赤野工作『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノー・ネーム』/藤田祥平『電遊奇譚』&『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』など
第2部 隠れたベストセラー、「ゲームブック」の世界
一般のベストセラーリストには載らないものの、1980年代から2000年代にかけて一世を風靡した隠れた人気ジャンル、ゲームブックの誕生から現在までをブームの仕掛け人が語ります。
第3部 ゲームと文学が融合する未来
未来の小説は、ただテキストを読むだけにとどまりません。読者同士が協働して作中の問題を問いたり、実際に特定の場所へ赴くことによってストーリーが展開する「現実に飛び出す物語」。その実例と、これからの小説の可能性を紹介します。
第4部 ディスカッション:ネタバレ上等!『レディ・プレイヤー1』白熱論争
1980年代を中心とした黎明期のゲームや数々のサブカルチャーネタをふんだんに盛り込み、オタク第一世代を中心に大きな話題を読んだスティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』。サブカル者たちの心の琴線に触れたVRゲーム映画の真価について、登壇者全員で賛否両論の白熱バトルを展開します。
*自分の読んだ面白い本を紹介しあう、本の情報交換会。
お問い合わせ
デジタル・エンターティメント研究会 事務局(担当:榎本)
電子メール digient@demeken.co.jp/電話 03-3716-8705
〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-8-16-102 株式会社デジタルメディア研究所内
※デジタル・エンターティメント研究会について デジタル・エンターティメント研究会(日本未来学会 メディア部会)は、ゲームの歴史における、エポックなハード、ソフト、人物などを整理・分析し、未来の「ゲーム」のあり方を模索する会です。私たちは「ゲーム」を手がかりに、広く「デジタル」と「エンターティメント」について考え、来たるべき未来の姿を考えます。
名称 デジタル・エンターティメント研究会 会長 橘川幸夫(株式会社デジタルメディア研究所代表) 会員数 28名(2018年4月現在) 活動内容 勉強会/トークイベントの開催、出版、コンサルティング、eラーニング開発 |
※当研究会が4月24日に開催したトークライブ vol.1「日本型eスポーツの過去・現在・未来」が、以下のメディアで紹介されました。
●4Gamer.net
「トークイベント「日本型eスポーツの過去・現在・未来」レポート。現状のeスポーツが抱える問題や,未来のスポーツの形が語られた」
http://www.4gamer.net/games/999/G999905/20180426040/
●BCN RETAIL
「eスポーツの起源は日本にあり? ゲーム大会をめぐる歴史」
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180502_59301.html
「eスポーツの発展は「ボトムアップ」と「トップダウン」、日本はどっち?」
https://www.bcnretail.com/market/detail/20180505_59300.html
●SPOLOGY
「日本にとってeスポーツ発展はボトムアップ型とトップダウンのどちらがいいか」