政治や社会情勢への態度を積極的に作品に反映させながら、 わかりあえない他者との共生をテーマとした創作を続ける神里雄大。沖縄からペルーへの移民という自らの祖父母の足取りを追った取材をもとにした作品 『+51 アビアシオン , サンボルハ』を、仙台初上陸で上演します。
戦前活躍後に国外亡命した「メキシコ演劇の父」演出家・佐野碩の生涯の参照や、 日系社会に支援を続けながら、北海道で農業に携わる実業家・神内良一とも邂逅。 かつてその土地に移り住み、生きてその地に消えていった先人たちの足跡と、 現在もなおそこに暮らす人々が想いを馳せる“ふるさと”とは -。 そのありようを見つめるまなざしは、翻って現在の日本を生きるわたしたちの姿をも浮かび上がらせます。
国内のみならず世界の観客から、新たな演劇表現だと高く評価された今作。 場所によって作品の姿も大きく変わるこの作品を生で感じるチャンス、どうぞお見逃しなく!