KennyDoes「NEVER CHANGE」teppei「Arrhythmia」
リリースツーマン
at.心斎橋Compass
open 17:00
チケット¥3500 +1D
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KennyDoes「NEVER CHANGE」」アルバム詳細
梅田サイファー所属のMC、KennyDoesと
ユニットはもちろん、彼らのソロ活動それぞれへの
トラック提供やミキシングなどを担い、
全面的にバックアップし続けるプロデューサーのCosaqu。
ユニットでの活動から始まったこのダブルネームアルバム「NEVER CHANGE」の制作は、
梅田サイファーのアルバム「ビッグジャンボジェット」のそれとほぼ同時期に進められた。
収録曲「HEADSHOT pt.2」「無敵ライクセブンティーン」(両曲ともCosaquプロデュース)で
得られた手応えをベースに、今回の作品は更に高みを目指すバイブスに満ちている。
それを象徴する”道が開けていく瞬間を切り取った”(KennyDoes)オープニングナンバー「DAYZ」や、
アップテンポな「24」、不変の決意表明であるタイトルトラック「NEVER CHANGE」。
この二人だからこそ出来るビートスイッチが光る「誰かにはなれない」で構成された序盤。
KennyDoesのスキルをCosaquの得意分野でもある「怪しい雰囲気」が
広がるトラックの上で存分に堪能出来る「Varlander」「RUN!!!」。
スラムダンクの三井寿をイメージした、モチベーションが上がること必須の「三井」。
収録曲の中でも随一の壮大さを感じさせる「Echoes」などが連なる中盤。
Cosaquのプロデュース能力の高さが惑星を飛び出した「月まで」、
“ここにいない人に向けた”切なさをメロディと昇華する「Wish You Were Here」、
そして今作のハイライトにもなり得る、勢いとエモーションの両方が存分に活かされた
「遠くまで行こう」「考えすぎは良くないぜ」と続く終盤。
正に隙がない、二人のコンビネーションが存分に発揮された音楽として良質な一枚。
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teppei「Arrhythmia」
ラッパー集団、梅田サイファーからラッパー兼トラックメイカーであるteppeiのソロアルバム。
teppei自身が手掛けるトラックは民族音楽をベースとしたトライバルなテイストのモノから耳馴染みの良いものまで、ルーツである宗教や芸術を踏襲した、どれも一癖ある楽曲が並んでいる。
アルバムの幕開けはMVにもなっている「19900402」自分がどこから来たのかを静かだが熱量を感じるトラックに載せて高らかに歌い上げる。
「spo2」では2019年末に渋谷WWWで行われた梅田サイファーのワンマンライブ中に心不全となり死にかけた経緯をラッパーならではの伝え方で表現する。
続く「Jehovah」では自身の宗教のルーツを赤裸々に語り、宗教2世として生きてきた上での弊害や苦悩をトライバルなトラックの上で荒々しくラップする。
タイトル曲でもある「Arrhythmia」ギターのフレーズが印象的な哀愁のあるトラックの上でteppeiの生い立ちを赤裸々に歌い上げる。
アルバムの最後を飾る「patchwork」では自分自身がどこから来てどこへ行くのか、梅田サイファーの面々の過去のリリックからサンプリングし自分の人生で関わった人に対しての感謝を歌いアルバムを締め括る。
梅田サイファーとして培ったスキルと経験を元にteppeiにしか表現出来ないトピックを並べた今作はさながらインナーチャイルドセラピーのような自分自身を広く認識するための作品となっている。