AIのべりすと文学賞・記念トークライブ
奥出直人氏+ Sta(司会進行・田原真人)
主催・AIのべりすと文学賞 事務局
●企画趣旨
AIテクノロジーの進化は、近代社会が築いた様々な仕組みや構造を一変させる可能性があります。「AIとは何か」「AIとヒトはどのように関係していくのか」という根本的な議論が大事な局面になっていると思います。
「AIのべりすとalpha2.0」はクリエイターである Staという個人が Google TRC の協力のもと、 525GB 文庫本約 178 万冊分の コーパスで、日本最大級の68.7億パラメータのAIを訓練した、AIノベルライターです。です。このたび「AIのべりすと文学賞」を開催し、さまざまな方が本システムを使った作品を募集します。
文学賞を記念して、AIの哲学的研究者である奥出直人氏(慶應義塾大学名誉教授、LINEみらい財団理事長など)と、「AIのべりすとalpha2.0」開発者のStaとの公開シンポジウムを企画します。
世界の最前線の動きと問題意識を多くの方と共有していきたいと思います。
●参考
AIのべりすと文学賞
●備考
申し込まれた方には、2月下旬に会場(ZoomのURL )をご案内いたします。
奥出直人(慶応大学 名誉教授)
ネットワークにひらかれたAIで何がどこまで出来るのか? ロボットと共生協働していくにはどういう文化や仕草を僕たちは身につけていけばいいのか?自由な精神と、徹底したコンピュータプログラミングやAIのエンジニアリング的な実力、そしてグローバルに知性を開く力(語学力ともいう)の三つのバランスがとれた新しいクリエーターとかれらが活躍する世界が登場してきます。自分ではない人あるいはロボットと句会をする連歌をする。将棋もAIロボットとの対戦が楽しく学びになる今、次の創造性の世界をのぞき込む。楽しみな対談が企画されました。時間があればのぞいてください。
●対話者からのメッセージ
Sta (株式会社Bit192 代表取締役)
人間のための、人間にとって良いAIって何だろう? とずっと考えてきました。ちょうどプロ棋士が将棋AIで練習してまったく新しい手筋を生み出すようになったり、もっと遡ればデジタルアートやシンセサイザーの登場でアーティストの可能性が広がったように、AIは人間の創造力を開いてくれる、大変な時には付き合ってくれる、そんなよき友になっていくはずです。
とは言え、AIはまだまだネットワークの世界の生き物です。20世紀の100年と、これから5年の未来を同時に観測できる人物である奥出教授なら、今回はその更に数歩先、もっと解き放たれたAIが住む世界に招待してくれるのではないかと、私も楽しみにしています。