選定基準は、
*原則として建築後50年を経過していること
*東京の景観づくりにおいて重要なものであること
*できるだけ建築当時の状態で保存されていること
*外観が容易に確認できること
そこで、99件の建造物を23コースに分けて、ご紹介します。
▼▼▼ 『東京都選定歴史的建造物をめぐる』 ▼▼▼
【開催日】6月14日(土)
【時間】9:30~12:00(予定) ※集合9:30
【コース】東京大学本郷キャンパスコース
【集合】東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」改札前
*改札口は一つだけです。
【解散】東京大学 安田講堂 中央食堂
*昼食は、各自、食堂にておとりください。
*東京大学内の購買部(東大オリジナルグッズなどを販売)は、日曜日休業の場合がありますので、ご了承ください。
【参加費】1名 3,700円 ※税込み
【募集人数】15名 *定員になり次第締切ます
【参加費支払】クレジットカードでの事前決済(VISA・MASTER・JCB)
【諸注意】
・本企画は現地集合、現地解散となり、交通費は各自負担となります
・解散時間は若干遅れる場合がございます
・雨天決行(ただし荒天の場合中止)※中止の場合、参加費は返金されます。
・本企画にはガイド1名が同行します。
【主催】大江戸歴史散策研究会
◆ 第8回『東京都選定歴史的建造物をめぐる』東京大学本郷キャンパスコース ◆
(55)【東京大学広報センター(旧医師会事務局)】
設計:岸田日出刀 大正15年(1926年)竣工
急病者受付所として龍岡門横に設けられました。ゲート・ロッジというヨーロッパ邸館建築の形式を踏襲した建物で、様式的には重厚な構成です。平成7年(1995年)に改修を行い、広報関係施設としてオープンしました。
(56)【東京大学七徳堂】
設計:内田祥三 昭和13年(1938年)竣工
本郷御殿下グラウンドの南に位置する高台にある、純日本式御殿造りの型を誇る武道場です。屋根の反り、鬼瓦など天平風のもので、雄大で、剛健な気風をよく映しています。中国の古典『春秋左氏伝』の「武に七徳あり」より、塩谷温博士により命名されました。
(57)【東京大学農学部3号館】
設計:内田祥三 昭和16年(1941年)竣工
関東大震災後の震災復興計画に採用された擬ゴシック様式を踏襲しています。弥生キャンパスの農正門から入った右側に1号館、左側に2号館、正面奥に3号館が、眺望を重視する配置で建設されています。
(99)【鳳明館台町別館】
設計:不明 昭和26年(1951年)竣工
多くの文豪に親しまれていた本郷地区の歴史的な景観を、道路を挟んで立地している鳳明館本館(国登録有形文化財)と一体になって形成している貴重な建築物です。
(101)【東京大学龍岡門(門、門衛所)】
設計:不明 昭和8年(1933年)竣工
キャンパス内の校舎群、広報センター、それぞれ建築年次の異なる建造物と一体的な景観を構成しています。 東大病院の入り口で、道路の曲がり角にも位置することから、地域のランドマークとしての役割を果たしています。
(102)【東京大学農正門(門、農学部門衛所、農学資料館)】
設計:不明 昭和12年(1937年)竣工
弥生キャンパス(東京大学農学部)の正門として、キャンパス内の校舎群と木々の緑が一体的となり風格ある景観を構成していまます。中山道の曲がり角に位置し、地域及び街道のランドマークとしての役割も果たしている。
(103)【東京大学弥生門(門、門衛所)】
設計:不明 昭和12年(1937年)竣工
言問通りから暗闇坂に続く特徴的な堀や、本郷キャンパス内の校舎群とも一体的な景観を構成しています。地域のランドマークとしての役割を果たしています。
◇【東京大学赤門】*国重要文化財
赤門の呼名で広く一般に知られているこの門は、江戸時代、加賀藩上屋敷の御守殿門でした。文政10年(1827年)徳川第11代将軍家斉の第21女の溶姫は、加賀藩第13代藩主前田斉泰に輿入れしました。赤門はこの時、溶姫を迎えるため建てられたものです。中央は中心の柱から屋根が少しずれる薬医門の型式で、切妻造、本瓦葺となっている。その左右に唐破風造本瓦葺の番所を置いています。さらに海鼠塀本瓦葦の繋塀が、左右に配されて、加賀百万石にふさわしい豪華な構造と構成を誇っています。
◇【東京大学正門】*国登録有形文化財
明治45年(1912年)、冠木(かぶき)門という伝統的な門形式で造られました。最上部の冠木には、吉兆を表わす瑞雲(ずいうん)の間から登る旭日が描かれ、扉には波立つ海を象った青海波(せいがいは)と縦格子、唐草模様などがあります。一方門柱では鉄骨の柱を厚切りの花崗岩で張り上げ、扉も種類の異なる鉄材を組み合わせたもの。和の趣味、洋の技術を折衷する和魂洋才のデザイン。設計は建築学科の伊東忠太。
◇【東京大学安田講堂】*国登録有形文化財
安田善次郎の寄附によって、大正14年(1925年)に竣工。設計した内田祥三はケンブリッジ大学の門塔に着想を得えて、力感あるデザインは独特。近代的な総合大学に生まれ変わろうとしていた当時の東大にとって、安田講堂こそ大学の新しいシンボルとなるべきものでした。理学部1号館、病院南研究棟など、同様な暗赤色タイル貼りの建物は震災前後の大正時代の刻印とも言えます。学生紛争後の修復も安田財閥の寄附によります。
◇【東京大学総合図書館】
関東大震災での焼失の後、ジョン・ロックフェラーJr. 氏より、400万円の寄付を受けて、昭和3年(1928年)に完成したものです。設計は内田祥三。鉄骨鉄筋コンクリート造で、正面に向かって左右の両翼は地上3階、中央部は地上4階、書庫部は地上6階建てで、地下1階を備えます。前庭の噴水は、岸田日出刀がデザインしたもので、五重塔の頂部に当たる九輪を参考にした日本風のものになっています。
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大江戸歴史散策研究会 歴史ガイド:瓜生(ウリウ)
【電話】050-3626-6622 【mail】uryu1023@gmail.com
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