今年の春の特別企画は、東京国立博物館『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』勉強会&見学会です。まずは、日比谷図書館のスタジオプラス(小ホール)で展示品の勉強会(10:10〜11:50)を実施。勉強会終了後は、入場券をお渡ししますので、各自で東京国立博物館『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』を見学していただきます。*入場券は期間中有効です。
1月から放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主人公となっている、江戸時代の出版人・蔦屋重三郎(1750〜1797)。その活動を紹介する展覧会「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」が、4月22日〜6月15日に東京国立博物館 平成館で開催されます。展示品は、蔦屋重三郎が手がけた版本や、浮世絵黄金期と呼ばれる18世紀末の浮世絵の名作など、約250件の作品になります。会場は全3章構成で、第1章は蔦重が生まれた吉原に関わる出版物を中心に紹介。蔦重の出版人としての活動は、幕府公認の遊郭・吉原の情報誌《吉原細見》の出版に携わるところから始まりました。蔦重が企画・出版し、当時の人気絵師であった北尾重政・勝川春章が遊女たちの姿を描いた《青楼美人合姿鏡》や、蔦重が企画に関わった美人画のシリーズ《雛形若菜初模様 丁字屋内ひな鶴》などが展示されます。第2章では、狂歌が流行した天明期(1781〜89)、狂歌の出版物を通して、自らそのブームをリードしていった蔦重。「虫」をテーマに詠まれた狂歌に、喜多川歌麿が絵を添えた豪華な狂歌絵本《画本虫撰》のほか、平賀源内の活動も紹介されます。第3章では、蔦重が見出した絵師たちの代表的作品を一挙展示。喜多川歌麿、東洲斎写楽、栄松斎長喜蔦が展示されます。
【大江戸歴史会員限定】<春の特別企画>
▼▼▼ 東京国立博物館『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』勉強会&見学会 ▼▼▼
【開催日】4月29日(火・祝)
【時間】10:10~11:50(予定) ※集合10:00
【コース】日比谷図書館
【集合】日比谷図書館前 *日比谷図書館は10時開館です。
【募集人数】20名限定
【参加費】1人 6,300円 ※税込み・小人同額
★東京国立博物館『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』入場券
★日比谷図書館小ホールでの事前勉強会
【参加費支払】クレジットカードでの事前決済(VISA・MASTER・JCB)
【諸注意】
・本企画は現地集合、現地解散となり、交通費は各自負担となります
・雨天決行(ただし荒天の場合中止)※中止の場合、参加費は返金されます。
【主催】大江戸歴史散策研究会
【行程】
<集 合>日比谷図書館前(10:00)
<勉強会>日比谷図書館・小ホール(10:10~11:50)
<解 散>日比谷図書館(11:50)
<各自で行動> *当日券は期間中(4/22〜6/15)有効ですので、後日でも構いません。
<鑑 賞>上野東京国立博物館 平成館
【歴史ガイド】瓜生(ウリウ)
【電話】090-2566-1948
【mail】uryu1023@gmail.com【見どころ】
江戸時代の寵児、メディア王と呼ばれた蔦屋重三郎。蔦屋重三郎がいたからこそ、日本の文学、美術、経済が発展したといっても過言ではありません。蔦屋重三郎の軌跡を辿ることは、日本のメディアの源泉に触れることにつながります。
蔦重はその商才を活かして、コンテンツ・ビジネスを際限なく革新し続けました。そこに根差したものは、徹底的な消費者視点であり、人々が楽しむもの、面白いものを追い求めたバイタリティーにあるといえます。これは現代のコンテンツ・ビジネスにも繋がるものです。
東京国立博物館が、芸術家でもない、僧侶でもない、武将でもない、一人の普通の庶民の軌跡に焦点を当てることは、初めての試みではないかと思います。
それだけ、蔦屋重三郎が、後世の我々日本人に大きな影響を与えたことが、わかると思います。蔦重が、江戸時代後期の出版文化の一翼を担っていただけでなく、彼が創出した価値観や芸術性がいかなるものであったかを体感しましょう。
この展覧会は、2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」とも連携していルコとから、今後、「べらぼう」がさらに面白く視聴できると思います。