「三十三観音霊場めぐり」は、観音菩薩が三十三の姿に変化して私たちをすくってくださるという観音信仰によって、観音菩薩を安置する三十三の霊場巡りが作られたとされ、平安時代の末期に近畿地方を中心とする『西国三十三ヵ所札所』が定められたのが始まりだといわれます。鎌倉時代に入ってから、西国にならって鎌倉を起点とする『坂東三十三ヵ所札所』が定められました。その後、江戸時代に入ってから観音巡礼が庶民の間でも盛んに行われるようになり、各地で同じように三十三の札所が設けられるようになり、全国的に広まっていきました。鎌倉札所もその頃に設けられましたが、明治維新のときに廃寺や移転が多くあったため、新たに大正から昭和にかけて、現在の三十三ヵ所が定められ、『鎌倉三十三観音札所』となりました。
▼▼▼ 【大江戸歴史会員限定】鎌倉三十三観音霊場めぐり<第6回・最終回> ▼▼▼
【開催日】5月12日(日)
【時間】9:20~14:30(予定) ※集合9:20
【コース】北鎌倉駅から北鎌倉駅(6.5km)
【集合】北鎌倉駅西口改札前
【解散】「鎌倉駅」周辺
【参加費】1名 13,200円 ※税込み・小人同額
*拝観料:円応寺(300円)、建長寺・明月院・明月院庭園・円覚寺(各500円)
*御朱印:各500円(私が小津和紙の専用朱印紙を各お寺にお送りして、
事前にご用意していただきますので、書き置きとなります)
【昼食】鎌倉 鉢の木 菜食膳(精進料理をベースに、出汁のみ鰹出汁を使用)
*昼食は13:00を予定しています。ご了承ください。
【募集人数】18名(限定です) *定員になり次第締切ます
【参加費支払】クレジットカードでの事前決済(VISA・MASTER・JCB)
【諸注意】
・本企画は現地集合、現地解散となり、交通費は各自負担となります
・解散時間は若干遅れる場合がございます
・雨天決行(ただし荒天の場合中止)※中止の場合、参加費は返金されます。
・本企画にはガイド1名が同行します。
・お子様のご参加は少学生以上とさせて頂きます。
【主催】大江戸歴史散策研究会
鎌倉三十三観音霊場めぐり<第6回・最終回>
【妙高院】27番札所
建長寺の塔頭。禅宗では、高僧の塔があるところを塔頭といいます。建長寺の塔頭は、繁栄時には49院を数えましたが、現在は12の塔頭が残っています。
【建長寺】28番札所
臨済宗建長寺派総本山で鎌倉五山第一位のわが国最初の禅寺です。開基は五代執権北条時頼、開山は蘭渓道隆で建長5年(1253年)の創建。国の重要文化財に指定されている総門・山門・仏殿・法堂・方丈が一直線に並ぶ典型的な禅宗様伽藍配置。
建長7年1255年に大和権守(ごんのかみ)物部重光が鋳造した梵鐘は国宝です。仏殿は、芝増上寺の霊屋を正保4年(1647年)に譲り受けたものです。霊屋は徳川二代将軍秀忠夫人の崇源院=江の霊を祀っていましたが、崇源院の死後20年を経た正保4年に造替が企てられ、もとあった霊屋を建長寺が譲り受け、同年9月15日に移築落成し、現在に至っています。この霊屋は寛永3年9月15日(1626年)、秀忠と江の次男・徳川忠長によって寛永5年(1628年)に建てられたものです。また、唐門も仏殿と同じく芝増上寺の崇源院の霊屋から移築されたものです。霊屋の前にあった中門で、仏殿と同じく正保4年(1647年)に移築されてきました。
また、最盛期には僧侶1,000人、塔頭49院もありました。現在でも鎌倉一番の寺容を誇ります。本尊は仏殿に祀られている地蔵菩薩です。
【龍峰院】29番札所
龍峰院は第十五世約翁徳倹(やくおうとくけん)の塔所。本尊は聖観音菩薩。もとは八代執権北条時宗が創建した持仏堂だったといいます。開基は九代執権北条貞時。
【明月院】30番札所
明月院は、平治の乱で戦死した首藤俊道の供養のため子の経俊が創建した明月庵を起源とする臨済宗建長寺派の寺院。創建100年後、鎌倉幕府第五代執権北条時頼がこの地に最明寺を建立。時頼の子時宗により善光寺として再興。その後、関東公方足利氏満の命により管領上杉憲方が寺域を拡大し、室町時代は関東十刹の一位となりましたが、明治初年に廃寺になり、明月院のみが残ります。本尊は聖観世音菩薩。
【円覚寺】33番札所
円覚寺は、鎌倉五山第二位(臨済宗円覚寺派大本山)。鎮護国家と元寇(文永・弘安の役)の犠牲者の菩提を敵味方なく弔うため、弘安5年(1282年)、八代執権北条時宗によって建立され、開山には宋の禅僧無学祖元が招かれました。鎌倉幕府の祈願所として発展し、幕府滅亡後は、夢窓疎石が住職となり、後醍醐天皇の力もあって繁栄、42の支院を持つ寺となりました。現在の堂宇は江戸時代に再建されたもので、大正12年(1923年)の関東大震災で被害を受けましたが、総門、山門(三門)、舎利殿などは復元されました。山門(三門)、仏殿、法堂が一直線に並ぶ「禅宗様式」となっています。円覚寺の梵鐘は国宝で、正安3年(1301年)の刻銘のあり、「洪鐘」(おおがね)と呼ばれています。
【円応寺】
円応寺は、建長2年(1250年)に造られた閻魔大王を本尊とするお寺です。本尊の閻魔大王座像(国重要文化財)は、仏師「運慶」作と伝わります。閻魔様のお顔が笑っているように見えることから、「笑い閻魔」と呼ばれています。
【歴史ガイド】瓜生(ウリウ)
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