ベルリンのルドルフ・シュタイナーハウスで2023年1月15日に公演された「A Vermilion Calm (朱色の凪)」の模様をオンライン公開します。日本の文化のエッセンス、象徴、美意識が西洋の音楽と融合し、切ない孤独と憧れの本源への夢幻の旅に、見る人々を誘います。
藤家溪子 音楽/ストーリー ローリー・ランドルフ 英語リブレット
藤家溪子 演出
モリッツ・マイヤー 舞台照明
ヤン・ヤクブ・モノヴィド カウンターテナー
カロリーネ・レドル 演技
山下愛陽 ギター、メゾソプラノ
ヤン・スコポフスキ チェロ
エスギ・タンルヴェルディ ピアノ
田辺洌山 尺八(プレイバック)
ジョスエ・シフエンテス、アレホ・マンセラ 録画
杉浦真太朗、クリストフ・ビナー 録音
冬の終わりから春夏を経て秋の深まるまでの、海辺の物語。ことばを話さぬ「どこか普通でない少女」との出会い、深まる想い、掻き立てられる不安。新月の暗闇に残されて絶望する男は、やがて朝凪の時刻に日蝕を見る。
これは揺れ動く境界の物語でもある。
潮の満ち干で揺れ動く、海と陸の境界線、
ヒトとヒトならぬものを分ける境目/「鶴女房」の如き異類婚姻譚、
性の境目/男のうちの女性性、女のうちの男性性、
天と地/飛翔するものと地に縛られるもの、魂と肉体、狂気と正気
境界を超えて、一方が他方を侵す瞬間が訪れ、そしてまた元のバランスへ還っていく。その、侵し侵される時に、何かが起こるのだ、、、。
当配信動画は2月25日以降1か月間、3月25日まで何度でもご視聴いただけます。
協賛 野村財団